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昔の姉ちゃん ページ17

さとみ side


姉ちゃんがワンピースを見た時、俺はある会話を思い出した




5年前、丁度姉ちゃんが俺と同じ高2の時に聞いた話だった。その時の俺は12歳、なんでそんな事を聞いたのか分からないけど、今ではなんとなくわかる気がする




姉ちゃんは高校生の頃バイトを掛け持ちしてたから、帰りは遅かったし中々一緒に過ごす時間がなかった




るぅと「Aねぇ、また遅いですね…」グズッ




ジェル「姉ちゃん…」グズッ




るぅととジェルはまだ小学校の低学年だったから、姉ちゃんが居なくて毎日泣いていた




さとみ「大丈夫だって、またすぐ帰ってくるよ」




ころん「でも、僕も寂しい…」




皆姉ちゃんと過ごす時間が無くて寂しい思いをしてきた




莉犬「皆暗い顔しないの!姉ちゃんもうそろそろ帰ってくるからさ、ご飯食べて待ってよ!!」




ななもり「そうだよ!!お姉ちゃん、皆暗い顔してたらお姉ちゃん心配しちゃうよ?」




この2人はいつも俺達なだめてくれた、だけどこの2人も寂しそうだった




『ただいまー』




その声が聞こえた瞬間、ジェるぅとは一目散に玄関へ走り出してった




ジェるぅと「「おかえりなさい!!」」




『うわ!!ふふ、ただいま!!』




姉ちゃんは飛びついてきた弟達を受け止め、優しく笑ってただいまを言ってくれてた




さとみ「姉ちゃんおかえり!」




ころん「お姉ちゃんおかえりー!」




『さとみところんもただいま!』




そう言って姉ちゃんは俺達を優しく抱きしめて、頭を撫でて居間へと入っていった




『はい!今月の給料!』




姉ちゃんは兄ちゃん2人に給料の入った封筒を渡した




ななもり「あれ、先月より増えた?」




『へへw少しだけね!店長が先月いっぱいシフト出てくれたからって!』




莉犬「姉ちゃん少し貰ったら?友達と全く遊んでないみたいだし…」




姉ちゃん全く遊んでないんだ、どうしてそんなにバイトしてるんだろう




兄ちゃん達に聞いてみよ




『じゃ、勉強してくるから部屋行くね〜』




姉ちゃんが部屋へ行ったタイミングで、兄ちゃんに聞いてみた




さとみ「兄ちゃん、なんで姉ちゃん友達と遊ばないでバイトばっかしてるの?」




俺がそう言った時、兄ちゃん達は顔を合わせて困った顔をしていた




ななもり「お姉ちゃんがバイト沢山してる理由はね」

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作者名:おもち | 作成日時:2023年7月20日 13時

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