がっこう。 ((とらじゃ))

龍也先輩。 ページ1

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私が通ってる学校には、
可愛らしい王子様がいる。






『七五三掛くーん！！！』






『龍也せんぱーーーい！』







3年生の、七五三掛龍也先輩。
女子生徒からは王子と呼ばれ、
男子生徒からは姫と呼ばれてる。







｢もうっ、通れないじゃん｣







でも、私はそこまで興味ない。



今日だって、通りたかった廊下が
女子生徒で溢れてて通れなくて。


どっちかというと、
少し迷惑、だったり。






慧｢おっ、いたいた〜！｣






｢いのちゃん！
……何？どうしたの？｣






慧｢おい！俺、一応先生だかんな？｣







｢今更じゃん、｣






慧｢……確かに。
……あ！で、ちょっと放課後手伝ってほしいんだけど｣






｢……え。｣






慧｢今度大好きなミルクティー奢るからぁ〜｣






｢……わかりました、｣






慧｢へへっ、A好きぃ｣






｢いのちゃん、セクハラ｣






慧｢えぇ〜…｣






担任で理科の先生のいのちゃん。


たまーにこうやって、
お手伝いを頼まれる。







慧｢……でも、今日宮近いないんだよなぁ｣






｢え、私1人？｣






慧｢いや、大丈夫。｣






いつもは同じクラスの宮近とやってるんだけど、
今日は何故か宮近はいないらしい。






慧｢助っ人、呼んでるから！｣








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