まいぶらざー。 47 ページ2
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季節は夏。
私と侑李は高校2年生。
お兄ちゃんと伊野尾先輩は3年生になりました。
｢ただいまー、｣
19時前、侑李とバイバイして帰宅した私。
母｢本気で言ってるの？｣
大貴｢うん、本気｣
リビングから聞こえてくる、
お兄ちゃんとお母さんの話し声。
進路のこと、話してるのかな。
母｢去年までは、家から通えるところに就職するって言ってたじゃない｣
大貴｢だから、気が変わったんだって｣
母｢気が変わったって…、｣
大貴｢とにかく、卒業したら家出るから｣
｢……え、｣
卒業したら、家を出る？
何それ、初めて聞いた。
大貴｢……あ。お帰り｣
｢ただいま、｣
それだけ会話を交わして、部屋に行くお兄ちゃん。
お兄ちゃんが家を出るって聞いて、
寂しいって思ってる自分がいる。
違う、これは違う。
恋愛感情なんかじゃない。
ただ、兄妹として寂しいだけ。
そう、それだけ。
だから、兄妹だから聞いてもいいよね。
コンコン
大貴｢……はい、｣
｢入ってもいい？｣
大貴｢ん。いいよ、｣
ガチャ
大貴｢…どした？｣
久しぶりに入る、お兄ちゃんの部屋。
久しぶりに向かい合って話した、お兄ちゃん。
胸がドキドキ。
どうしてこんなに緊張してるんだろ。
｢…卒業したら、家出て行くの？｣
大貴｢ん？…あぁ、うん。｣
｢…どこ、行くの？｣
大貴｢家からだと…車で2時間くらいはかかるかな｣
｢そっか、｣
大貴｢ん？どうした？寂しいの？｣
そう言って、顔を覗き込んでくるお兄ちゃん。
どうしよう。
すごくカッコイイ。
｢…んー、ちょっとだけ？｣
大貴｢ふふっ、そっかそっか｣
そう言って、頭をぽんぽんって。
好きが溢れちゃいそう。
頑張って自分の気持ちに蓋をして、
侑李の顔を思い出してお兄ちゃんへの気持ちを振り切って。
…でもね、わかっちゃったんだ。
こうやってお兄ちゃんへの気持ちを振り切ろうとしてるってことは、まだお兄ちゃんのことが好きなんだよね。
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おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» それはよかったです！ (2019年5月5日 21時) (
レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - 謝らないで下さい！本当にいい話で興奮しまくりです（笑） (2019年5月5日 18時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» 何かすみません(笑)ありがとうございます！ (2019年5月4日 19時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - おむきんぐさん。いや、おむきんぐ様。貴方は私をキュン死にさせるつもりでか？（笑）いや、させるつもりですね。発狂しながら読んでます（笑）続きも楽しみです！ (2019年5月4日 19時) (レス) id: 0621af8c87 (このIDを非表示/違反報告)
おむきんぐ。(プロフ) - みーちゃんさん» ドキドキしちゃってください(笑) (2019年4月28日 23時) (レス) id: 49664135d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむきんぐ。
| 作成日時：2019年1月27日 17時
