… ページ8
○
『なーくん。アジトの近くまで来れたで』
女装をした俺はスマホ越しになーくん達へ報告する
な『OK！じゃあまた2日後に！』
なーくんは短くそう答えて電話を切った
これからはいよいよ1人だ
構成員と接触し、アジトへと潜入する
久しぶりの大仕事に、俺は少しだけ緊張感を覚えた
と、その時
？「大丈夫ですか？」
突然後ろから話しかけられ、俺は思わず肩を跳ね上げた
ゆっくりと背後を向くと、俺よりも一回り程小さめの可愛らしい女性が立っていた
？「こんな真夜中にこんな場所で…。何かあったのですか？」
『は…はい･････。実は私…、彼氏から『別れないか』って言われて…。理由を聞いたら、『お前よりも好きな女ができた』って･････』
俺は得意の女声で、それっぽい話をした
？「まぁ･････。それはお気の毒でしたね…」
『私…もうどうして良いのか分からなくなっちゃって…。ふらふらと彷徨ってたら、いつの間にかここに･････』
？「…」
…あれ？
…少し不自然だったやろか？
全く返ってこない返事に俺は戸惑った
が、次の瞬間
その女性はまさかの事を俺に聞いた
？「それじゃあ、男性に恨みがあるのですね？」
『へっ！？はっ…はい…』
俺が面食らいながらもそう答えると、「きっとその男のせいで、帰るにも帰れないでしょう。そうです！私と一緒に来てくださいませんか？」そう言って、俺の手をギュッと掴んだ
『(チャンスや！)』
そう思い、俺はゆっくりではあったが頷き、女性に連れられてアジト方面へと共に向かった
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
女性と俺はアジトの前までやって来た
厳かな入口の扉は重く閉ざされていた
周囲を少し見ても分かるように、日本古来の大屋敷のようだ
女性が「帰りました」と言った途端、自動ドアの如く扉が開いた
中から2人の門番らしき女性が、俺をジッと見ていた
屋敷の中へと入った俺は奥へどんどん進んで行き、ついに1番奥の部屋にやって来た
部屋は戸が閉まっていたが、中に人がいる事は確かだった
コンコンッ
？「撫子様。ただいま戻りました、桜です」
撫「入って頂戴」
スス…という静かな音を響かせて戸が開かれた
大和撫子のボスとの対面だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緋桜ひよ子＠ミスキャト黄色担当(プロフ) - 朱音@とれめいさん» ありがとう〜(*^-^*)最高の3章になるよう頑張るぞーー！！！😆 (2022年10月19日 16時) (
レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)
朱音@とれめい - 2章完結おめでとう！今回もめちゃめちゃ感動するお話がいくつも、、、やっぱ神作だわ第3章も自分のペースで頑張って！！ (2022年10月19日 7時) (レス) @page47 id: 8235c84220 (このIDを非表示/違反報告)
緋桜ひよ子＠ミスキャト黄色担当(プロフ) - ひめちさん» ひめち様、ありがとうございます！第3章も頑張ります！(*^-^*) (2022年10月16日 19時) (レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)
ひめち - お疲れ様でした！！もう第二章は感動回多くて…本っっ当に最高でした！忙しい中、投稿ありがとうございました！大好きなAnother strawberryシリーズ第三章も楽しみに待ってます！完結おめでとうございます！これからも頑張ってください！ (2022年10月15日 16時) (レス) id: 1325c4d31d (このIDを非表示/違反報告)
緋桜ひよ子＠ミスキャト黄色担当(プロフ) - 朱音@とれめいさん» ありがと〜(*^-^*)マジでそこは自分で「あっ神だわ」ってなったんよねw感動してくれて感謝！！ (2022年10月8日 12時) (レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
