Another Strawberry−2− 【stpr】【マフィア】

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○同日・警視庁内−サイバー犯罪対策課○

な「失礼します！」

ジ「遠井警部補はおりませんか！？」

警視庁のサイバー犯罪対策課、その中枢のPCルームに僕達は足を踏み入れた


？「おぉ！待ち望んでいたぞ、天界より舞い降りし神の片腕よ･･･！！」



･･･はい？？？


？「これは貴様の主君が下した試練･･･。僕、漆黒の堕天使の力を以てしても歯止めがきかない。背負った原罪の赦免だと思って、心してかかってくれ」

『ちょちょ、ちょっと待って。情報が追いつかない。と言うか、誰！？』

濃い紫色の髪を揺らす彼は、僕と同い年位だろうか
少しツっている赤い目をパッチリさせて、「フッ･･･」と鼻で笑った

？「そんなに僕の正体が知りたいなら教えてやろう！」

さ「何だこいつ。ちょっと鼻につくな」

『さとみ君、ステイ』


？「僕の名前は、山田サタン。しかしこれは、人間界での仮初めの名･････。真名は漆黒の堕天･･･」


？「サタン氏、ストップストップ。皆さん困ってるって･････」


今サタンと名乗った男性の後ろから、新たな人物が現れた
ふっくらした身体つきで眼鏡をしていて、くしゃっとした髪には赤いバンドのようなものが巻かれている

まるで秋葉原にいそうなオタクのようだ

すると



ジ「あー！尾宅君やないか〜！！」

なぜかジェル君が気さくに話しかけた

『ジェル君、この人は･････？』

ジ「あぁ、紹介してなかったな！彼は尾宅英樹君！俺達の道具を作ってくれとる人やで！」

ようやくピンときた
僕達のイヤホンマイクを作ってくれた、副業がエンジニアの科捜研の方だ

尾「事態は一刻を争います。こちらへ！」

尾宅君は僕らを部屋の奥へと案内してくれた








警察官「おい！そっち直ったか！？」

警察官「ダメです！感染が止まりません！！」

たくさんの警察官の方達が慌ただしく動いている

と、その中に



遠「あっ！！来てたのあんた達！？」

な「遠井さん！！」

遠「ここ使って！早く！！」

僕は遠井さんが座っていた席に腰を下ろすと、持参したノートPCとスーパーコンピューターを接続してウィルスバスターのアプリを転送した
ここで、僕はその画面をとある人物(・・・・・)と共有する





『よし･･･


戦闘開始だ』

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