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男『明日の午後6時、
『まっ、待って下さい!今日花さ――・・・娘の声を聞かせてもらえませんか?』
僕は何とかさとみ話を長引かせているうちに、スマホの充電プラグにモバイルバッテリー型の録音機を差し込む
『ぼ・・・わ、私、今日花の声を聞かない限りは、お金なんて出しませんから!!』
しばしの沈黙の後、「少しだけだ」と男が言った
『も・・・もしもし?』
今日花『・・・お母さん・・・・・!』
女の子の弱々しい涙声が聞こえてきた
男『終わりだ。じゃあ明日、さっき言った場所で待っているからな』
『あっ、ちょ、もう少し話を・・・!!』
僕は慌ててそう言ったものの、電話はもう切られてしまった
仕方なく録音機を外して、既に訓練が始まっている倉庫内へ足を運んだ
こ「おっ!来た来た!」
莉「るぅちゃーん!遅かったけどどしたの−?」
『えっ・・・。いや、その・・・・・』
莉犬やころちゃんが首を傾げる
他の3人も不審がるように僕を見た
・・・皆に話したら助けてくれるかも・・・・・
『ッ、あのっ!実は――――!』
―――誰にも言うんじゃねぇぞ?警察なんか呼んだらすぐにこいつを殺すからな?
誘拐犯の言った事が脳裏に蘇ってきた
思わず言葉に詰まってしまう
ジ「るぅちゃん・・・。何かあったんか・・・?」
な「困ってる事があったら言って。ね?」
なーくんの優しい目線にポロッと話してしまいそうだったが、何とかそれを飲み込んでから言った
『じ・・・実は・・・・・、みるくんの体調が悪くなっちゃったって、さっき親から連絡が入って・・・。なので、その、今日はもう上がっても良いですか・・・?』
ほんのわずかに僕らの間に沈黙が流れた
が、すぐに「それはしょうがないね」となーくんは言ってくれた
『じゃあ、本当にごめんなさい!僕はこれで!』
僕は足早に倉庫から出た
その時、僕を1つの疑いの目線が貫いた
それが誰のものまでかは分からなかったが、背筋が寒くなるのだけが感じられた
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緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当(プロフ) - 朱音@とれめいさん» ありがとう〜(*^-^*)最高の3章になるよう頑張るぞーー!!!😆 (2022年10月19日 16時) (レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)
朱音@とれめい - 2章完結おめでとう!今回もめちゃめちゃ感動するお話がいくつも、、、やっぱ神作だわ第3章も自分のペースで頑張って!! (2022年10月19日 7時) (レス) @page47 id: 8235c84220 (このIDを非表示/違反報告)
緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当(プロフ) - ひめちさん» ひめち様、ありがとうございます!第3章も頑張ります!(*^-^*) (2022年10月16日 19時) (レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)
ひめち - お疲れ様でした!!もう第二章は感動回多くて…本っっ当に最高でした!忙しい中、投稿ありがとうございました!大好きなAnother strawberryシリーズ第三章も楽しみに待ってます!完結おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2022年10月15日 16時) (レス) id: 1325c4d31d (このIDを非表示/違反報告)
緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当(プロフ) - 朱音@とれめいさん» ありがと〜(*^-^*)マジでそこは自分で「あっ神だわ」ってなったんよねw感動してくれて感謝!! (2022年10月8日 12時) (レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)
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