検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:13,701 hit

ページ24

男『明日の午後6時、甘尾(かんび)第三コンビナートへ来い。取引はそこで行う。誰にも言うんじゃねぇぞ?警察なんか呼んだら、すぐにこいつを殺すからな?』

『まっ、待って下さい!今日花さ――・・・娘の声を聞かせてもらえませんか?』

僕は何とかさとみ話を長引かせているうちに、スマホの充電プラグにモバイルバッテリー型の録音機を差し込む

『ぼ・・・わ、私、今日花の声を聞かない限りは、お金なんて出しませんから!!』

しばしの沈黙の後、「少しだけだ」と男が言った


『も・・・もしもし?』





今日花『・・・お母さん・・・・・!』



女の子の弱々しい涙声が聞こえてきた

男『終わりだ。じゃあ明日、さっき言った場所で待っているからな』

『あっ、ちょ、もう少し話を・・・!!』

僕は慌ててそう言ったものの、電話はもう切られてしまった
仕方なく録音機を外して、既に訓練が始まっている倉庫内へ足を運んだ

こ「おっ!来た来た!」

莉「るぅちゃーん!遅かったけどどしたの−?」

『えっ・・・。いや、その・・・・・』

莉犬やころちゃんが首を傾げる
他の3人も不審がるように僕を見た






・・・皆に話したら助けてくれるかも・・・・・




『ッ、あのっ!実は――――!』


―――誰にも言うんじゃねぇぞ?警察なんか呼んだらすぐにこいつを殺すからな?


誘拐犯の言った事が脳裏に蘇ってきた
思わず言葉に詰まってしまう

ジ「るぅちゃん・・・。何かあったんか・・・?」

な「困ってる事があったら言って。ね?」

なーくんの優しい目線にポロッと話してしまいそうだったが、何とかそれを飲み込んでから言った

『じ・・・実は・・・・・、みるくんの体調が悪くなっちゃったって、さっき親から連絡が入って・・・。なので、その、今日はもう上がっても良いですか・・・?』

ほんのわずかに僕らの間に沈黙が流れた
が、すぐに「それはしょうがないね」となーくんは言ってくれた

『じゃあ、本当にごめんなさい!僕はこれで!』

僕は足早に倉庫から出た




その時、僕を1つの疑いの目線が貫いた

それが誰のものまでかは分からなかったが、背筋が寒くなるのだけが感じられた

…→←…



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , stpr , マフィア
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当(プロフ) - 朱音@とれめいさん» ありがとう〜(*^-^*)最高の3章になるよう頑張るぞーー!!!😆 (2022年10月19日 16時) (レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)
朱音@とれめい - 2章完結おめでとう!今回もめちゃめちゃ感動するお話がいくつも、、、やっぱ神作だわ第3章も自分のペースで頑張って!! (2022年10月19日 7時) (レス) @page47 id: 8235c84220 (このIDを非表示/違反報告)
緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当(プロフ) - ひめちさん» ひめち様、ありがとうございます!第3章も頑張ります!(*^-^*) (2022年10月16日 19時) (レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)
ひめち - お疲れ様でした!!もう第二章は感動回多くて…本っっ当に最高でした!忙しい中、投稿ありがとうございました!大好きなAnother strawberryシリーズ第三章も楽しみに待ってます!完結おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2022年10月15日 16時) (レス) id: 1325c4d31d (このIDを非表示/違反報告)
緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当(プロフ) - 朱音@とれめいさん» ありがと〜(*^-^*)マジでそこは自分で「あっ神だわ」ってなったんよねw感動してくれて感謝!! (2022年10月8日 12時) (レス) id: a44667decb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:緋桜ひよ子 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年1月26日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。