Another Strawberry−2− 【stpr】【マフィア】

… ページ33

○都内某所・ASアジト―――○

『ジェル君！！！』

アジト内に飛び込むと、おたおたしながら僕を見つめる莉犬君とPCのキーボードを激しく打っているなーくん、さとみ君、そしてジェル君がいた

ジ「ころちゃん！替ってくれ！！」

『わ、分かった！』

ジェル君に替わり、ウィルスに侵食されたメインではないサブのPCの画面を見た



『ッ･･･！？何だ、このソースコード･･･！？』


見た事のない文字列が次々と流れていく

さ「クソッ！どうなってんだよコレ！！」

な「データがどんどん抜き取られていく･････！！」

チラッと隣の2人を見て、僕はウィルスバスターのソースコードを打ち込んでいく
ほんの少しだけウィルスの侵食が鈍った

その隙に、今度はもう1つのサブPC、さとみ君が対応している方に同じソースコードを打っていく
すると再び、スピードが鈍化した

『あとは･･･！！』

な「ころちゃん頼んだ！もう1番大きいファイルの中身も取られ始めてる！！」

なーくんと交代して、僕はメインPCの修繕を始めた

が、すぐに何かおかしいと言う事に気づいた





『え･･･



さっきと(・・・・)違うプログラム(・・・・・・・)になってる･････？！』


流れる文字列が、先の2つのPCに現れたものとはあからさまに違っていたのだ
ギリッと歯ぎしりをし、別のウィルスバスターのソースコードを打ち込む

『(このファイルは･･･！このファイルだけはダメだ･････！！僕らの今までの努力が水の泡になっちゃう･･･！！


間に合え･･･っ！！！)』

自分が出せる最高のスピードでタイピングをする

…→←#9 サイバーセンセーション

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す