金と権力と友情で親友の闇堕ちを阻止します【呪術廻戦】

第51話 ページ7

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「今日の午前の座学は無しになった
お前たち4人には、任務…というより、救出に赴いてもらう」

「救出ぅ？」

「ああ
京都校の冥冥と歌姫は知っているな」


もちろんだ
どちらもお世話になっているセンパイだもん


「2人とここ2日連絡が取れていない
任務に行って、それっきりだ」


…え、


『それって…2人は無事なんですか！？』

「落ち着け、A
報告によれば、呪霊の影響で時間の流れが歪んでいる可能性が高い
お前たちの午前中の任務は、彼女らを助け出すことだ、気を引き締めて行け」


そっ、か
時間の流れが歪んでいる…か

ひとまず、安心…は、できないけど


「大丈夫だろ、俺らが行くんだし」

「安心しなよ、A
だって私らは、最強なんだから」

『うん…そうだね、大丈夫』


とにかく、今は早くセンパイのところに向かわなきゃ

逸る気持ちを抑えつつ、補助監督の車へと乗り込んだ




「着きました、では帳を…」

「あー、大丈夫だわ
俺が後で降ろしとくから」

『っ、3人とも、早く！』

「わ、かりました、よろしくお願いしますね五条特級術師」

「おー」



向こうで悟と補助監督が何やら話しているが、よく聞こえない

それよりも今は歌姫センパイと冥さんが先だ


「あの屋敷のはずだよ」

「ｳｹﾞｯ、変な結界張ってあんだけど」

『関係ない、ぶっ壊す』

「A、たまに凄い脳筋になるよな」


脳筋だって？まさか
一瞬であの結界の性質を見抜いただけだよ

中のものを閉じ込めることに特化した結界、その分外からの衝撃には弱い

領域展開と原理は同じだ


『はあぁっ！』


喰腕呪(さんわんじゅ)に呪力を流し込み、パワーを底上げする

そしてその左腕で大通連(だいつうれん)を構え、屋敷の屋根に大きな穴を開けた


『悟！』

「ったく、俺をゴミ処理に使うなんざ贅沢だなぁ！？」


そして崩れ落ちそうになった瓦礫を、悟が無下限呪術の集束で一纏めに小さく潰した


「助けに来たよ〜
歌姫、泣いてる？」

「泣いてねぇよ!!あと敬語!!」


良かった、無事だった…！


『歌姫センパイっ！』

「A！助けに来てくれたの？ありがとー！！」

「俺の時と反応違いすぎねぇ？」

『日頃の行いだよばーか』


冥さんと悟が何やら話しているようだが、その会話は耳に入らない

すぐ後ろに、呪霊の気配を感じたから

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