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第67話 ページ23




確かに、早乙女薫(あいつ)が私の大切な人達に手を出した時には、罪悪感と後悔で私は勝手に死ぬだろう。

だが、そこらの一般人(パンピー)やそれこそ上層部(こいつら)に手を出されても、多分私はほとんど何も感じない。

心底、どうでもいい─────


『ああ、心配しないでください
これでも責任は感じてるんです、全力で早乙女薫を捜索、早急に処理しますよ』


私のその言葉に、ジジイ共は揃って口を噤む。
数名、まだボヤいている者もいたが。


「その言葉、信ずるに値するか?」

『生憎、皆さまの前で堂々と嘘を吐けるほど私の肝は据わっておりませんので』


すると左はカカカと愉快に笑い、


「鈴鹿御前の子孫が嘘を申さぬと豪語するか!
実に面白い!」


と、今度は豪快に笑いだした。
一体何がそんなに面白いのか、私も周りもわかっていない。


「よいよい、では儂は愚かな騙され役でも演じてやろうではないか
A、十分な返事は得られた、下がって良いぞ」

『…承知しました』


今もずっと笑いをこらえている左になんとも言えない不気味さを感じつつ、私は彼らの部屋を後にした。



──────


『もう同化の時間か』


ケータイで時間を確認し、結界内(ここ)で待っていた方が良いと判断する。

少しして、向こうから2つの人影が見えてきた。


『傑、お疲れ
あれ、悟は?』


来たのは傑と理子ちゃん。
そしてそこにいるはずの悟の姿が、無い。


「A、少しイレギュラーが起きた
盤星教の差し金が現れ、悟と交戦中だ」

『盤星教の差し金って…高専の結界内でしょ!?』

「ああ、どうやら呪力の全くない稀有な人間のようでね
だけど心配ない、悟が負けるんけないんだ。そうだろう?」


傑の最後の問いかけは、私の頭の中を素通りしていった。

“呪力の全くない人間”

その存在に、ゾワゾワと背筋に悪寒が走る。
そのことを悟られぬよう、傑に向けては笑みを貼り付ける。


「っと、こんなことを話している場合ではなかったね
理子ちゃん、急ごう。早いほうがいい」


──────


薨星宮 本殿

天元様の膝元、国内主要結界の基底


ここ、あんまり得意じゃないんだよな。
天元様に近すぎるせいか、身体がフワフワする。魂ごと浮いている気分だ。

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あまね(プロフ) - ああああああ好きだダダ (1月7日 5時) (レス) @page25 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ。(プロフ) - とっても面白かったです!更新待ってます☺️ (7月6日 14時) (レス) @page24 id: 70f98d03be (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん(プロフ) - えッ!?めちゃくちゃいいところで終わってしまっている、、、更新ずっと待つのでよろしければおねがいします。 (5月19日 20時) (レス) @page24 id: a5128c3cae (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - souさん» ヒェッ、、ほんとだ…すぐに直します!教えていただき、ありがとうございます┏○)) (2022年3月2日 22時) (レス) id: 408e3ef2ce (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - いつも楽しんで読ませていただいています!57話の初めの方同化が動画になってますよ|ω・`) (2022年3月2日 15時) (レス) @page13 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬこ | 作成日時:2022年2月13日 10時

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