その後のお話。 ページ46
結婚してから数年の月日が経った。相変わらずトントンはAにベタ惚れである。それはAも変わらず。
つい最近、Aのことを馬鹿にして笑った組員が消された。トントンはAと過ごしていたので直接手を下さず、グルッペン達に処分を頼んで。幹部をも怒らせるほど、その組員は言ってはいけいなことを口にした。
「組長の嫁って、大怪我で石女になったんだろ？よく結婚なんかするよなー。俺ならすぐ捨てるね」
それを聞いたAは、酷く落ち込んだ。1番、言われたくないことだったから。トントンは微塵も気にしていないというのに。
「A〜元気だしてや。ケーキ買ったろか？あ、今から俺がハンバーグ作ったろか？一緒に作る？」
「……いいです」
「拗ねんといて？今頃ゾム達が、制裁加えとるから！一緒に晩飯作ろうや。夫婦の共同作業やで」
少し魅力を感じたのだろう。Aが顔をあげた。それに気を良くして、トントンはAを横抱きにして歩き出した。最初は驚いていたAも、クスッと笑って、無防備なトントンの口にキスをする。
「元気出ました」
「……可愛すぎる。なんなん、マジで」
ガチトーンでトントンが呟く。調理場へ行くと、晩飯の準備をしていた組員が慌てて出迎える。
「お前らの邪魔はせん。俺とAで飯作るから、少しだけ場所を借りたい」
「いいですか……？」
流石に下ろして貰ったAは、トントンの隣で、少し不安そうに組員達を見上げた。少しばかりトントンが目付きを怖くしたが、これくらいは許容範囲内らしい。
「も、もちろんです。俺ら、別の場所で調理するんで、御二方でお楽しみなさってください！で、では」
バタバタと組員は調理場を去って、A達は調理場の全てを使える事になった。
「っふふ、本当に皆さん面白いですね」
口を押さえてAが笑うと、トントンが背後から抱き着いて、肩に顔を乗せる。重いです。と顔を顰めるAの声など聞こえていないかのように、トントンが耳元で言う。
「俺の前で他の男褒めんといて？つか、俺以外の男のこと褒めんで。妬いてまう」
「……束縛の激しい人は嫌われますよ」
「Aは、俺がどんなんでも好きやろ？」
この話が通じない感じ、昔を思い出す。ポンポンとトントンの頭を叩いて、Aは当たり前のように言ってのける。
「当たり前です。トントンさんがどうなろうと、貴方が好きです」
「俺も。ずっと俺の女で居ってな」
「……何を今更」
「っはは」
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ゆず塩(プロフ) - 何回も読み直して部屋が水没するくらい泣きました…最高です！！ (3月29日 1時) (
レス) @page50 id: 8ae73bc925 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - もうこの作品も最高でした!!!!最後のrbrさんとの話がまたよかったです!!大好きです!!←突然の告白 (2022年12月11日 14時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - ボロッボロに泣きました。とても素敵なお話でした。今までたくさんのお話を読んできましたが、こんなに感動して心を動かされてドキドキしたものはこれが初めてでした。何度も読み返させてもらいます！素敵なお話をありがとうございました！！ (2022年9月5日 18時) (レス) @page50 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぺに(プロフ) - ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡←感動しました。ひよこさん大好き。 (2022年6月17日 23時) (レス) @page50 id: bcadc0cb73 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - なんちゅう殺傷能力の高いお話を書くんや・・・最高ですありがとうございました。自分的に最後のrbrさんとの会話がウヘヘヘヘ←ｷｯﾓ (2022年5月2日 23時) (レス) @page50 id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年10月10日 17時
