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「じょ、冗談きついって。確かに俺の妹の名前もAや。でも、同じ名前の奴なんてゴロゴロ居るやろ。世界は広いんやし。俺の妹は死んだんや。俺の妹は男を見下してへんし、優しくてええ子なんや。こんなクズみたいな女やない!!!!」
シャオロンの涙が弾ける。Aはコンタクトを取り、作っていた仮面を取る。
「これでも分からない？」
黄色い目。あどけない顔。穏やかな雰囲気。それは、あの時の妹に重なって。
「A……？」
皆は困惑した顔でAを見つめる。説明を求めるかのように。Aは呆れたように笑う。
「そんなに見なくても話すわ。……笑わないでちょうだいね」
彼女の口から語られる真実とは。シャオロンは彼女の方に顔を埋めて泣いている。その背中を優しく摩ってあげているAはやはりいつもの彼女ではない。
「私とシャオロンの生まれはJ国。互いに依存しあっている少し異常な双子だったわ」
「……せやな」
「私達、両親が居なかったの。戦死よ。父は敵に撃たれて。母はスパイだとバレて惨い拷問の末、死んだわ」
「……相手はC国ですね？」
「流石エーミールね。当たりよ。当時のJ国とC国はとにかく仲が最悪でね。とうとう爆撃までされ始めた。私達はP国まで逃げたの」
疎開先で、AとシャオロンはJ国に戻って軍人になることを決意した。
「でも、シャオロンは許してくれなかったわ。私がスパイになること。母のことを引き摺って居たのね、きっと」
「滅茶苦茶言うたな、確か」
「お前にはスパイなんて無理だ。優しすぎるお前には人は殺せないし、騙せない。向いてない癖に夢見んなってね」
その時のシャオロンの言葉に憤慨したAは、拗ねて寝た。翌日起きたらそこにシャオロンは居なかった。
「捨てたのよ。その男は。私を」
「ちゃう。俺はお前を思って」
「でも一言も言わなかった」
「お前は俺が居らんかったら、軍人にはならんかったやろ。せやから、俺はわざわざこの我々国に来て、1から鍛え直した。……でも」
「大好きだったシャオロンに捨てられた私は、絶望したわ。そして、彼を見返そうと思ったの。凄腕のスパイになって、騙してやるってね。再会しても気づかないくらいのスパイに。認めて欲しかったのよ。シャオロンを騙すために、トイフェル・Aは死んだことになったわ。でも、自分から言うのは癪だから。気づいてくれるのを待った。気づかない方が、良かったのだけれど。少し寂しかったわ」
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
