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「知ってるが、何故だ」
「会いたいの」
少し目を潤ませて言えば、簡単に男は話す。
「アイツならば今、このスラムの廃ビルに居るはずだ」
「そう」
そして男が油断している隙に銃を抜いて額に突きつけたAは冷めた目で見下ろす。
「バカな男。グルッペン・フューラーの居所、知ってる？」
「っ!?知らねぇよ！総統さんなら軍じゃねぇのか」
男の目に嘘偽りが無いことが分かると、Aはそのまま男を撃ち殺した。全てを片付けて、待っているシャオロンの元へ行くと、今度は廃ビルへ向かう。
「情報屋に接触するわ」
「また、危ない事するん？」
「彼なら大丈夫。昔から付き合いのある信頼出来る男よ」
Aにそう言わせる男がなんだか憎い。そして羨ましい。
「A。服、汚れとる」
「あら、払ってちょうだい」
「ん」
黒く汚れたそれを払うと、綺麗な服に戻る。おかしい。何故だが彼女を目で追ってしまう。好きになるはずがないのに、どうしても気になる。湧いてくる感情は恋愛感情とは言い難い別の感情で、ただ守ってあげたくなる気がした。今の彼女に男の手助けなど要らないと分かっていても、助けたくなる。
Aはとある廃ビルに入った。
「……久しぶりだね、A」
「ひとらん、久しぶりね」
「えっ、ひとらん……!?」
「シャオニキ久しぶり」
「嫌だ、貴方知り合いなの？」
「うちの軍もよく頼るから、えっ、マジで？こんな偶然あるんや」
ひとらんらんは何故か、微笑ましそうに目を細める。そしてAに良かったね、と優しく声をかける。
「余計なお世話よ。ところでひとらん。私の主が拐われたのだけど」
「もうその情報は入ってるよ。我々国の方針に批判的な組織の反抗だね。運がいい事に、このスラムの近くにアジトがある。ただ、色々やばい薬や武器に手を出してるから、万全の体制で挑んだ方がいいと思う」
「流石ね。報酬はまた後ででいいかしら」
「いいよ。Aさ、イイ女になったね。抱き心地良さそう」
「簡単には抱かせないわ。行きましょう、シャオロン」
「じゃあなー、ひとらん」
「じゃあな」
ガっと腕を組む2人を横目に、Aは一旦軍に戻る。トントンに報告を済ませると直ぐに救出部隊が編成された。当然Aは軍で待機だ。長い長い夜だった。もうそろそろ夜は明ける。早朝に突入と聞いていたし、今頃グルッペンを助けている頃だろう。
「ふぅ」
一大任務を終えたAはその姿のまま、静かに休息をとった。
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
