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「私を我々国で雇ってくださる？」
「っ、断る」
グルッペンは何とか絞り出して言う。彼女は毒だ。話していると彼女のペースに飲まれてしまう。
「あらどうして？彼の命を狙ったから？情報を抜いていたから？」
「その2点はもちろんだが、俺は女の入隊を許可していない」
「ああ、反吐が出る。女性は男よりも劣っているから？」
「そんな男尊女卑的考えじゃない。傷付くのは男だけでいい、そういう思想からだ」
少し驚いた顔をした後、彼女はグルッペンから手を離す。そして余裕のある笑みを浮かべる。皆はゴクリと唾を飲んだ。その顔は、自分が動物以下であると認識させられた気がしてならなくて。彼女が絶対なのだと言われた気がして。それでいて不快ではなく、むしろそれでもいいと思わせる。そんな顔だ。
「私はここの幹部以上に働けるわ」
「言ってくれるな。易々とコネシマに捕まった女が」
「ワザとかもしれないでしょう？私はP国を辞める気でこの国に来た。その意図がお分かりで？それに、簡単に彼を騙せる私の手腕があればどんな情報も抜き出せるわ。ね？」
コネシマに目を合わせると、彼は動揺する。かなり言ってはいけない情報を漏らした自覚があるからだ。
「我々国の情報はまだP国に流していないわ。我が国の今のトップはもうダメね。だから早めに主を変える必要がある」
「っふ、証明してみろ。お前がコイツらよりも使えるということを」
「腕相撲でもしろというの？それとも、天井裏に隠れている“ゾム”を殺せばいいかしら」
いきなり言われて焦ったのだろう。天井裏に隠れていた我々国幹部ゾムは、降りると同時に彼女にナイフを投げる。それを指で挟んで止めた彼女はナイフを机に置いてゾムに近づく。歩いているのに、ゾムは彼女に反応できなかった。
分かっているのに、動けない。彼女がすることに期待しているのだ。そして、合わせられた唇を簡単に受け入れてしまった。口内で暴れ回る彼女の舌に、ゾムは腰が抜けてその場に倒れ込む。目は虚ろで、息が荒い。
「バーン」
そんなゾムを抱きしめながら、彼女はゾムの首に人差し指を突きつける。武器を持たずして彼女は我々国の最高戦力を抑えて見せた。誰もが唖然とする。
「っは、離せや！ぶっ殺したる！！」
フラフラしながら立ったゾムは彼女を突き飛ばして、ナイフを手に持つ。
「待て」
低く制したグルッペンはトントンを見上げた。
「全員をこの場に呼べ。彼女がこの軍に相応しいか、話し合おう」
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
