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「……グルッペン！やっぱり無理やわ、俺。この女見てると、首絞めたくなる」
「やめろ。俺が軍規を破ってまで彼女を引き入れた意味が無くなる。……そして、A。1週間後、初任務だ」
「了解。グルッペン」
彼を呼び捨てしたことに口を出す気力はもうゾムには無い。
「貴方の欲するもの、全てをあげるわ」
「……っ、楽しみや」
グルッペンは優位に立ちたい方である。だから彼女に手綱を握られているのが気に食わない。彼女の輪郭を細くも男らしい指でスっと撫でて、首筋に顔を寄せる。ペロッと筋を舐め上げると、ビクッと大きく反応する。
「……お？」
「鳥肌が立ったわ。もう出ていって」
だが、鬱先生とグルッペンにはそれが鳥肌による震えではない事くらい気付いていた。おまけに、鬱先生はAが処女だと知っている。これでグルッペンにも勘づかれただろう。
逆に言えば、彼女は本番に行かずとも情報収集できる腕があるという事。
「お前を孕ませて一生我々国から逃げられんようにしてもええんやで」
誰にも聞こえないようにグルッペンが耳元で囁くと、Aは悔しそうに息を吐いたあと、グルッペンの胸板に白い手を這わせて突き飛ばす。彼女の力では、大きく飛ばされはしなかったが、グルッペンは大人しく身を引いた。
「我々国の総統は下劣なのね。でも、貴方が居るからこの国は強い。だから目を瞑りましょうか」
「アッハッハッ！！！アカンな、強いわ。この女」
「お前さ、なんで俺の方見いひんねん」
シャオロンが言うと、Aはクスリと笑う。
「見て欲しいなら言えばいいのに」
「ちゃうわ。スパイやから人の顔ばっか見とる癖に、俺とは1回も目、合ってへんぞ」
「もう、うるさいわね。出て行って。私、怪我人よ」
強引に会話を終わらせて皆を追い出したA。医務室には静寂が訪れた。やっとゆっくりできると思ったのもつかの間、気配がする。バッとベッドの下を見ると、得体の知れない生物が寝ていた。
「……生首？」
「ゆっ」
「……夢か」
生首が喋るはずがない。勝手に自己完結して、体を起こすと、その生首は飛び跳ねてAの体の上に乗ってきた。絶叫しそうになったが何とか堪える。
「グルッペンに似てる」
この生物は、鬱先生が某ドクターから譲り受けたクローンの失敗作。医務室で飼育中。
「よく見れば……かわいい」
Aはもちもちの生首に顔を乗っけてそのまま寝てしまった。当然、それは鬱先生に見られて写真を撮られている。
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名無していう名前の名無し - しゅ、しゅきれぇしゅ‥‥‥。翻訳 やっばばばばば、ワイのドンピシャｷﾁｬｰーーーーー神すぎる‼︎‼︎好きです‼︎‼︎。 (8月11日 15時) (
レス) @page50 id: cfc3f2d0fe (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - スッゴい面白かったし最高でしたぁぁぁ!!!まじで神ですね!!!! (2022年12月10日 13時) (レス) @page48 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川.(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！かわいい愛のお話だったなあとしみじみ感じております。ありがとうございます。ひよこの子様の作品の主人公ちゃんってみなさんお可愛いですし生き方に尊敬してます。ありがとうございます。体調にもお気をつけください。好きです。 (2022年9月25日 10時) (レス) id: 0350dafbfb (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ん“ん”ん“！！！ック…！どう”どい“！！完結おべでどうございまず！！(泣) (2022年9月25日 2時) (レス) @page45 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - むむさん» 教えてくれてありがとうございます、これから気おつけますm(*_ _)m (2022年9月25日 0時) (レス) id: 07b6abd3f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年9月14日 17時
