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「……もう」
「すまんて」
ところ構わず盛る癖は直した方がええよな。いや、Aが可愛すぎんのが悪いねん。俺は、服を着直して、Aを寝室に連れて行った。
Aはまだやるのかと身構えるが、残念ながら違う。できることならもっとAの体を楽しみたいが、それよりも話したいことがある。
「なぁ、A」
「はい」
「親御さんどちらにいらっしゃるん？」
するとAは、天井を指さした。……マジか。
「ごめん」
「んーん。老衰だから、気にしないで」
今、Aは俺の胡座の上に乗っ取る。俺に体重を預けて、落ち着いた眠くなる声で色々な話をしてくれる。
俺も、そろそろ考えとることがある。シチュエーションは考えたいから、今は言わへんけど。その前に、Aへ確認が取りたい。
きっとAは気にせんと思う。ゾム君はゾム君やって、言ってくれるはずや。
せやから、言おう。俺がゲーム実況をしとること。
「A。YouTubeって見る？」
「あんまり見ないなぁ。テレビばっかり」
「そうなんや」
「なんで？」
コテっと可愛らしく首を傾げるA。大きく息を吸った俺は、スマホを取り出して、俺らのチャンネルを見せる。
「俺、ここに所属してんねん。シッマも、ロボロもトントンも。同じ組織のメンバーやねん」
「……すっごい。こんなにいっぱいの人が登録してるんだ!!!ゾム君、人気者だね。いいなぁ、嫉妬しちゃう。他の女の人がいっぱいゾム君のこと見てるんでしょ？カッコイイ声聞いてるんでしょ？……いいなぁ」
俺の彼女世界一。Aは、話しながら携帯を取り出して、チャンネル登録をしてくれた。
「寂しくなったら、これ聞くね」
「なんでや。生身の俺呼べばええやんか」
「忙しい時ー!!」
やっぱり受け入れてくれた。Aはそういうの気にする奴やないことくらい分かってる。
「なぁ、A」
「なぁに」
「さっき嫉妬する言うてたけど。俺が好きなのはAだけやし、愛するのもAだけやで」
「知ってる。でも、他の人がゾム君の声聞くの嫌だな。ごめんね、性格悪い女で」
どこがやねん。可愛ええやんか。
「でも、俺の本当の声を独り占めできんのはAだけやで。本当の俺も体も、Aが独り占めできる」
「ズルいなぁ。ゾム君は」
Aもズルいわ。あざと可愛い世界一の彼女。これで、伝えられるわ。
あとは、準備に時間を費やすだけや、きっと喜ぶ。
明日は寿司でも行くか。
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ただの一般人。 - 今までにない展開がたくさんあって、とても面白かったです！！好きすぎて、何回も読み返しては感動。を繰り返しています。完結が惜しいですが、幸せになってくれたのでOKです！ (11月25日 22時) (
レス) @page49 id: adc31b39f1 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ泣いたンゴ…！！天才ですね！ (7月25日 15時) (レス) @page31 id: 2a8bacdc50 (このIDを非表示/違反報告)
ねお(プロフ) - とてつもなくしゅき…尊すぎて言葉が出ないﾝｺﾞｫｫｫ！ところでご報告なのですが、テラーでこの尊い尊い作品に似たものがございまして…。もしかしたらひよこの子様のパクリなのでは？と思いコメントさせて頂きました。ご確認の程よろしくお願いいたします (7月21日 17時) (レス) id: c2f9d03b74 (このIDを非表示/違反報告)
ここなつぁ。 - めっちゃ好きです…！夢主ちゃんと、zmさんの愛らしい恋物語が描かれていて、なんだかほっこりしました、笑。これからも頑張ってください！ (2023年4月16日 22時) (レス) @page50 id: d72a0ee724 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆのこ(プロフ) - この作品好きすぎて何度も読み返してます。3は超えました。これからも読み返します。本編のネックレスを探すとこもご飯食べているとこも好きなんですが番外編の子供たちは本当にお気に入りです。子供たちに脅威さんのむっつりなところが遺伝してないことを願ってます。 (2023年1月6日 0時) (レス) @page50 id: 803f58ab86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月2日 18時
