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「……よろしく、お願いします」
「ショックよな。でも、絶対守るから。それだけは約束する」
「ふふ、ありがとうございます。じゃあ、私行きますね」
「え〜、もう行ってまうの？」
「ロボロさんとはもっとお話したいんですけど、自分のお部屋見なきゃいけないので。トントンさんも待っているらしいし」
「そっか。またね」
ロボロさんは名残惜しそうな顔で、私を膝から下ろしてくれる。もう一度礼を言ってから扉を開けようとするが、そもそもドアノブの位置が高くて、開けられない。そして扉が重すぎる。扉まで一人格闘していると、ケラケラ笑いながらロボロさんがドアを開けてくれる。
「ちっちゃくて、弱いんやな。どこを見ても可愛ええなんて……心臓うるさなってまうやろ」
「弱くないです！ここの造りが悪いんです！」
頬を膨らまして、不服さを全開にして、ロボロさんの部屋を去った。事前に部屋の場所はシャオロンさんに教えて貰っている。ロボロさんの部屋を出て、曲がって階段を上がり、廊下を真っ直ぐ進んだ突き当たりの部屋。
「これまた大きな扉……」
開けられないのでノックをすると、ゆっくり扉が開いた。出てきた男の人。彼がトントンさん、だろうか。チーノさんほどでは無いけれど、かなり大きい。
「Aやね？」
「そうです。トントンさんですか？」
「そ。あ、でかい奴怖いんやったな。すまん、こうした方がええんやっけ」
トントンさんは、他の人達同様私を抱きかかえる。それがいいとは一言も言っていないのに、彼らの間ではすっかりこれが普通になっていたらしい。それにしても、この世界の人達顔整いすぎじゃない？身長だけじゃないのか。嫌な世界。
「案内するわ。まず、あれがAのベッド。Aにとっちゃ大きいと思うけど、慣れてな。あれがドレッサー。女はああいうのが好きってナースが言っとったから。あれがウォークインクローゼット。全部特注で作らせた服が入っとる。トイレも風呂もあるし、簡易キッチンもある。家具もある程度は揃えたし、まだ欲しいのあったら言ってな」
「な、なんで私にこんな好待遇を？……やっぱりトントンさんも小説に影響されて、」
「聞いてもうたんか、その話。誤解ないよう言うけど、俺らはAを傷つけるような行為はしない。Aをもてなす理由は興味と、それから好意。見た瞬間から、視界が弾けた。全員そうやと思う。一目惚れってあるんやね」
照れ臭そうに、そして優しげにトントンさんは微笑んだ。
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つみき - 面白くって一気に読みました！！ 24話もしかしてあの方なのでは？と想像するのですが…続き楽しみにしてます‼️ 無理せずに頑張ってください。 (4月16日 20時) (
レス) id: cc34758b39 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - これからも無理しない程度に頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！(すいません。前の文章長くしすぎました😭) (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
舞華(プロフ) - 深夜にコメ失礼します！！お話めちゃめちゃ面白いです！！ひよこの子さんの作品はこれで初めて知ったんですが読んでてとても続きが気になるし、愛され具合がちょうど良いです。これをきっかけに他の作品の方も読ませていただいたのですが、他の作品も面白かったです (4月14日 0時) (レス) @page24 id: 95a74c9b55 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - ありったけの尊〜かき集め〜♪ってコト…！？ (4月9日 17時) (レス) @page19 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - はぁっ…！(死んだ音)私の求めてたものがここにあります…(；；)ありがとう… (4月9日 8時) (レス) @page19 id: 9e64766d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2024年4月1日 22時
