番外編:一番は ページ41
「コネシマさん！お買い物一緒に行きません？」
「Aから誘うなんて珍しいやん。着いてくで」
コネシマさんは快く乗ってくれた。今日のコネシマさんはマスクに帽子だけ。手薄な防御だ。目元からイケメン俳優オーラが漂っている。そんな心配をする私を余所にコネシマさんは私の手を握ってニコニコ笑っている。
「ちっちゃくて可愛ええな。お前の手」
「っへへ、ありがとうございます」
こうやってすぐに褒めてくれるところとか。さりげなく車道側を歩いてくれるところとか。歩くのが遅い私に歩幅を合わせてくれるところとか。全部の行動がイケメンすぎる。大好きだ。
「何、そんな見つめて。そんなに俺のこと好きなん？」
「好きですよ？当たり前じゃないですか」
「んなっ……お前なぁ、あんま可愛ええこと言うと今から家帰って犯 すぞ」
顔を真っ赤にして狼狽えるコネシマさんが見れて私は満足だ。冬なのに、暑いと言って顔が赤いのを誤魔化そうとするコネシマさん。やっぱり可愛い。そろそろ目的のスーパーにつく。そんな時だった。私達は3人の女子高生に話しかけられた。
「あ、あの！俳優のコネシマさん、ですか？」
「やばいイケメンすぎる。死ぬ〜！！」
やばい。若さが眩しい。女子高生達はキャッキャとはしゃいでコネシマさんと嬉しそうに話す。私は空気状態だ。
「握手して貰ってもいいですか？あとサインと、写真も！！」
「いつも応援してます！！」
いい子達だな、なんて思うと同時に少し寂しくなってくる。こんな凄い人の隣を歩く私がこんな小物で、なんだか情けなくて。そんな私の顔を見たコネシマさんは、ポンと私の頭を撫でた。
「ごめんな、今妻と一緒に買い物に来てんねん。少ない休みやし、妻との時間は大事にしたい。せやから、ホンマにごめん。これからも応援よろしくな！」
「はい！」
「プライベート邪魔してごめんなさい！」
めっちゃいい子達じゃん。日本の未来は明るいね。
「A、行こか」
「はい！……あ、あの、いつもコネシマさんのこと応援してくれてありがとうございます。こんな可愛子達に応援されて、コネシマさんも幸せだと思いますよ。っふふ。……あ、ちょっとコネシマさん！置いてかないで！」
呆れ顔でスーパーに入店したコネシマを慌てて追いかけるA。転びそうになったところをコネシマが腕を掴んで助ける。その様子を見ていた女子高生達は、ほっこりとした顔で顔を見合わせた。
「あの夫婦推そ」
fin
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まっくろしろすけ - 最初にマグロって出てきて「わ！マグロや！」ってなりました！（なんでマグロでわー！ってなってるのかわかるひとには分かると思う！）この小説好きです！ (8月5日 0時) (
レス) @page15 id: 017cec3e53 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - あえ？完結しちゃった…。いや、喜ばしいことなんだけども！好きな小説が終わっちゃうと少し寂しいですね…。次回作も期待してます！ (7月23日 15時) (レス) @page43 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ？？？？？？？？？？？？？？神かな？？？？？？？？？？？？あ、神だったわ。…周回しよ……。 (5月15日 23時) (レス) id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ふふふふふふふふふふふふふふふ嫉妬する夢主ちゃん可愛い(´∀｀*)ｳﾌﾌ動けない…？あっ…(察し)二人共お幸せに〜楽しめよ〜 (2023年4月27日 22時) (レス) @page42 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
しょしょ - kn夫婦てぇてぇ… あの女子高生分かりみが深すぎるんじゃぁ〜 (2023年4月14日 22時) (レス) @page41 id: 275501d424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月25日 14時
