・ ページ40
ああ、体が痛い。昨晩のことを思い返すと、顔が熱くなってくる。ああやってコネシマさんに抱かれるのは、私だけ。そう思うだけで心が満たされる。寝返りを打つと、コネシマさんの美しい寝顔が目に入る。人気ランキング第1位の俳優はやっぱりイケメンだ。顔面偏差値114514は伊達じゃない。この人は、私の夫。旦那様。
「何人の顔見てニヤニヤしてんねん。可愛いかよぶち犯 すぞ」
「開口一番それってもっとマシな言葉ありませんでした？おはようございます。いつから起きてたんですか」
「お前が起きるずっと前から。お前の幸せそうな寝顔みて、昨日のAも可愛く鳴いてたなぁって思い出しとった。そんで、こんなええ女が俺の妻なんて信じられへんなって」
「ふふっ、私達同じこと思ってたんですね」
「今何時……？」
「朝4:30です」
「じゃ、まだ時間あるな」
コネシマさんは私の腰に手を回して抱き寄せると、力いっぱい抱き締める。私の肩に頭を乗せて、目を瞑っている。
「コネシマさん？」
「待って、あと少し……やる気起きひんから充電させて」
「コネシマさん、いい香り」
「お前からも同じ匂いするで」
耳元で喋られ、ドキッとする。しばらく抱き締められると、満面の笑みのコネシマさんが目に飛び込んできた。
「ありがとう！元気でたわ。俺支度するけど、Aはまだ寝とき」
「朝ご飯の準備しますよ」
「ええよええよ。ゆっくりしとって。その代わり、キスして」
「きす？」
「そ」
期待した目を向けられたら、してあげる他ない。体を起こしてコネシマさんにキスをすると、彼は嬉しそうに笑った。
「朝から気分ええわ。じゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃい。お仕事頑張ってくださいね！」
「可愛い」
「はいはい」
ベッドに倒れ込んで目を瞑ると、一気に眠気が襲ってくる。二度寝の気持ち良さは何にも勝る。眠くて何も覚ええないけど、頬と額と唇に柔らかい感覚があったことは覚えている。
次に起きたのは9時頃。そろそろ家事をしようと起き上がり、携帯を確認する。LINEが来ていて、コネシマさんかと思って開いたら違った。
「シャオロンさんからだ。なんだろ」
LINEを開くと、頭を抱えそうになる内容だった。
【Aさん。アイツどうにかしてや。現場に着くなり、ずっと惚気けとる。もう1時間近くAさんの素晴らしさを力説してるんやけど。撮影できひん＞＜】
私、相当コネシマさんに想われてるんだな。幸せだ。
fin
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 992人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっくろしろすけ - 最初にマグロって出てきて「わ！マグロや！」ってなりました！（なんでマグロでわー！ってなってるのかわかるひとには分かると思う！）この小説好きです！ (8月5日 0時) (
レス) @page15 id: 017cec3e53 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - あえ？完結しちゃった…。いや、喜ばしいことなんだけども！好きな小説が終わっちゃうと少し寂しいですね…。次回作も期待してます！ (7月23日 15時) (レス) @page43 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ？？？？？？？？？？？？？？神かな？？？？？？？？？？？？あ、神だったわ。…周回しよ……。 (5月15日 23時) (レス) id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ふふふふふふふふふふふふふふふ嫉妬する夢主ちゃん可愛い(´∀｀*)ｳﾌﾌ動けない…？あっ…(察し)二人共お幸せに〜楽しめよ〜 (2023年4月27日 22時) (レス) @page42 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
しょしょ - kn夫婦てぇてぇ… あの女子高生分かりみが深すぎるんじゃぁ〜 (2023年4月14日 22時) (レス) @page41 id: 275501d424 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月25日 14時
