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おずおずとコネシマさんの足に頭を乗せる。硬いが、意外と心地が良い。私の眠気にトドメを刺したのは、私の目を覆う大きな暖かい手だった。
「よいしょ、」
「コネシマ……さん？」
「あ、A。おはよ。今ソファに運んでやろうかと思ったんやけど、起きてもうたな」
コネシマさんは私を抱き抱えたまま、ニカッと笑う。
「すみません、寝ちゃって。シャオロンさん達は？」
「帰った。うるさかったやろ」
「いえ、楽しかったです」
「……ほーん。な、今日は一緒に寝るか？」
「ソファでいいですよ」
「えー」
「下ろしてください。後片付けがありますから」
「明日でいいやん」
「嫌ですよ」
コネシマさんは仕方ない、と息を吐いて私を下ろした。散らかった机の上を片付けて、キッチンに戻る。洗い物をしている間、コネシマさんはずっとこっちを見つめていた。なんだか凄くやりづらい。
「なんですか」
「A、彼氏とか居らんの？」
「居るわけないじゃないですか。恋愛歴の無さには自信があります。貴方とは違ってね！」
「居らんのか！そうかそうか！」
貴方とは違う。そこを否定しない辺り、相当数の女と遊んできたんだろう。それとも一途に愛していた人が居たのだろうか。もしその人があの時会った女性なら。まだコネシマさんがその人に未練があるなら。首元のキスマークがあの人につけられたものなら。
そんな風に考えながらやっていたから。手元が疎かになり、手を滑らせて食器を割ってしまった。耳障りな大きな音が鳴る。砕け散った高そうな皿。サーッと顔から血の気が引いていくのが分かる。
「ご、ごめんなさい！！！！」
慌てて拾おうとすると、コネシマさんが怒鳴る。
「触んな！！！」
ビクッと肩が跳ねてその場に固まる。ああ、怒らせてしまった。怖くて彼の顔が見れない。こんなヘマしてたら、直ぐに捨てられてしまう。
「ごめんなさい、コネシマさん……ごめんなさい。弁償、しますから。まだ、捨てないで」
「そんなに怯えてどうしたん？まさかどっか怪我したん！？」
「怪我はしてないです」
「良かった。ビックリさせんなよー！この皿は俺が処理するから、Aは残りの方洗っといてや」
「本当にすみません」
「気にすんな。怪我ないんやったらそれでええ。どうせ皿の1枚や2枚、あってもなくても変わらへんし」
そう言うとコネシマさんは慰めるように私の頭を撫でた。優しいな。
そしてこの優しさが無自覚ならば、残酷だ。
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まっくろしろすけ - 最初にマグロって出てきて「わ！マグロや！」ってなりました！（なんでマグロでわー！ってなってるのかわかるひとには分かると思う！）この小説好きです！ (8月5日 0時) (
レス) @page15 id: 017cec3e53 (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - あえ？完結しちゃった…。いや、喜ばしいことなんだけども！好きな小説が終わっちゃうと少し寂しいですね…。次回作も期待してます！ (7月23日 15時) (レス) @page43 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ？？？？？？？？？？？？？？神かな？？？？？？？？？？？？あ、神だったわ。…周回しよ……。 (5月15日 23時) (レス) id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ168号 - ふふふふふふふふふふふふふふふ嫉妬する夢主ちゃん可愛い(´∀｀*)ｳﾌﾌ動けない…？あっ…(察し)二人共お幸せに〜楽しめよ〜 (2023年4月27日 22時) (レス) @page42 id: bae95beb1a (このIDを非表示/違反報告)
しょしょ - kn夫婦てぇてぇ… あの女子高生分かりみが深すぎるんじゃぁ〜 (2023年4月14日 22時) (レス) @page41 id: 275501d424 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月25日 14時
