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「ロボロ。また依頼していい？」
「ん？」
「これ全てコピーできる？今日中に」
「今日中!?……まぁ、ええよ。お前の為やし」
「ありがとう」
今揃った全ての証拠をコピーとは大変だろう。でも、またいつ狙われるか分からない。この証拠が消し飛んでしまうかもしれない。
「トントンのことは、責めないんやな」
気遣ってくれているのだろうか。そうだ、そういえばロボロとシッマの2人はずっと私のそばに居てくれた。沢山心配をかけた。
「大丈夫だよ。さっきも言ったけれど、洗脳は、された方に非は無い。アーシャは、トントンの溺愛している妹の死につけ込んで、そっくりさんに変装し、簡単に心を掌握した。心が弱っている人間は、どんな人間であれ、簡単に左右されてしまう。だから、トントンは悪くないよ」
「そうか。……辛かったな。今まで」
「うん。ロボロ。ありがとうね、色々と」
「ああ」
珍しくロボロは雑面を外して、私の背中を押した。
「あとは任せて、行け」
「うん」
(……惚れた女1人守れん男には、なりたないからな)
見送ってくれたロボロの視線はとても優しく、温かいものだった。そして、食事後。時刻は、21時38分。私はグルッペンに頼み込んで、幹部全員を食堂に集めてもらった。トントンは相変わらずアーシャと楽しそうに喋っている。アーシャはベタベタとトントンの体を触りながら、可愛らしく微笑んでいる。
今から起こることも知らずに。
「……皆。突然ごめんね。今日集まって貰ったのは、シッマ、ロボロ暗殺未遂事件の犯人及び、内通者が分かったからなの」
私が冷たい視線をアーシャに向けると、彼女は明らかに動揺する。
「ご清聴頂きたい。……ロボロ」
「おうよ！」
シャオロンの後ろからひょっこりと現れたロボロは、ババっと皆に先程の資料を配る。流石、全て載せてある。
「それを見てもらえれば、もう分かるでしょう？今回の事件はアーシャによって起こされたこと。AIが97.8%合致していることを示している。そして、アーシャはK国のスパイ、シャウ・アクトゥールであることも調査により判明している。弁明はある？アーシャ」
この状況をひっくり返すのは難しい。今この場にいる者全員が、ロボロの完璧な資料によりアーシャのことを疑っている。
「Aさん酷いよぉ……どうしていっつもアーシャをいじめるの？私、肩の手術痕コンプレックスだったのにぃ!!!」
いつもの泣き落としも、今は通用しない。たった1人を除いて。
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キリス(某教祖様)(プロフ) - え…好き♡ (1月15日 21時) (
レス) @page50 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 笑いあり涙あり感動あり。正にこの作品のためにある言葉だなと感じました。優しい時間をありがとうございます、この作品の彼等に出会えて良かったです。あとがきを読んでより一層、素のアーシャが好きになりました。また会えるといいなぁ (11月7日 4時) (レス) @page50 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
セエレ(プロフ) - なんだこの神作！？と思ったらまさかの推し作者様という奇跡。話の持ってき方が上手すぎる…文章力が凄すぎて作品引きこまれすぎて今泣きそうです (9月18日 23時) (レス) id: b81e176fb0 (このIDを非表示/違反報告)
しんし - お見事でした！！！アーシャにはぜひ子供になって欲しいです､､今まで見た中で1番読み応えがありました！ (5月13日 2時) (レス) @page50 id: ced92b552c (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品もまじで!最高でした!最初はtnさん嫌い!ってなっててつぎにアーシャなんなん?最後はおめでとー!!!!ってなりました!また一気読みしちゃいましたよーでも最後アーシャ好きになっちゃいました!憎めないですよ! (2022年12月8日 18時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年3月28日 18時
