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「他国と？」
「うん。今回シッマに使われた銃は特殊でね、内部で鈎が開く事から、国内では生産していないし、所持も禁止されている。体内から検出された銃弾の形から見て、それ以外は考えられない」
「なるほどな。じゃあ、その銃の生産が行われている国を割りだせたら、少しは犯人に近づけるっちゅうことか」
「うん。ロボロにそれもお願いしてたんだけどね」
すると、マンちゃんがソファに腰掛けながら言う。
「俺、エミさんから聞いててんけど、以前Aがとっ捕まえた男居るやん？アレK国出身やったんよ」
「……K国」
「視野には入れといた方がええんちゃう？」
「そうだね」
もう、話すことは無い。トントンは今までの会話の内容を一語一句違わず紙に書き留めた。
「じゃあ、行くね」
「あ、待って」
トントンがパシッと私の手を握る。真剣な顔なのに、耳は真っ赤で。少しどもりながら彼は、ペコッと頭を下げる。
「今夜、デート行かん？」
「……うん!!!!」
嬉しくなって、トントンに抱きつこうとするが、心のどこかでそれを躊躇ってしまった。
「おいで」
それを見透かしてか、トントンが手を広げてくれる。これで遠慮なく胸の中に飛び込める。ギュッと抱きつくと、トントンの大きな手が背中をさする。
「ごめん。今回の件Aのこと疑ってもうた。彼氏として、最低や……」
「いいよ。……じゃあ、今夜トントンの部屋行くね」
「ああ、待っとる」
昔からこういうやり取りを見ている2人は、もはや何も言わずに、お菓子を食べながら昼ドラ感覚で見ていた。
一応2人に謝って、私は医務室に向かった。医務室では大先生がコーヒーを飲みながら医務室にある備え付けテレビでニュースを見ていた。
「ただいま。ロボロの容態は？」
「安定しとる。シッマは退院した」
「良かった良かった。ロボロの包帯は？」
「あ、変えてへん」
「分かった。やっておく。その他の兵士達も無事？」
「…1人死んだ」
「ちゃんと報告書にそれ書いといてね」
あの大爆発に巻き込まれたのはロボロだけじゃない。ガチャっと特別病室の扉を開けると、元気に筋トレをしているおバカさんが。
「あのさぁ、シッマもそうだけとジッとしてられないの？」
「え、コネさん何しとったん？」
「手術後にすぐ喫煙」
「アホやん」
「同類だよ、君も。ほら、ベッド座って。包帯変えてあげるから」
ロボロの服を脱がして、包帯を変える。非戦闘員の癖に筋肉が凄い。1度私もメスを入れたい体だ。
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キリス(某教祖様)(プロフ) - え…好き♡ (1月15日 21時) (
レス) @page50 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 笑いあり涙あり感動あり。正にこの作品のためにある言葉だなと感じました。優しい時間をありがとうございます、この作品の彼等に出会えて良かったです。あとがきを読んでより一層、素のアーシャが好きになりました。また会えるといいなぁ (11月7日 4時) (レス) @page50 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
セエレ(プロフ) - なんだこの神作！？と思ったらまさかの推し作者様という奇跡。話の持ってき方が上手すぎる…文章力が凄すぎて作品引きこまれすぎて今泣きそうです (9月18日 23時) (レス) id: b81e176fb0 (このIDを非表示/違反報告)
しんし - お見事でした！！！アーシャにはぜひ子供になって欲しいです､､今まで見た中で1番読み応えがありました！ (5月13日 2時) (レス) @page50 id: ced92b552c (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品もまじで!最高でした!最初はtnさん嫌い!ってなっててつぎにアーシャなんなん?最後はおめでとー!!!!ってなりました!また一気読みしちゃいましたよーでも最後アーシャ好きになっちゃいました!憎めないですよ! (2022年12月8日 18時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年3月28日 18時
