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「シッマ。やっぱダメみたい」
酸素マスクをつけて、横たわるシッマにいつもの面影は無い。
「私、なんであんな人好きになっちゃったんだろう」
すると、ピクっとシッマの指先が動いた。そのままうっすらと目を開けて、私の頬に手を滑らす。
「俺……に……しろ……って」
「シッマ……!!!大先生！シッマの意識戻った!!!!!」
私が叫ぶと、大先生は息を切らして病室に来た。
「あとは任せて」
この時の大先生程頼れる人は居ないだろう。私は、1つ引っかかることがあって、ロボロの所へ向かう。この予想が当たっていれば、私は形勢逆転するかもしれない。
「ロボロ。カメラの映像見せて」
「おっ、A。来たか」
「Aさん!?いつの間に……」
「最初から居ったやろ。目ェ悪いんか死ね」
「口悪」
ロボロに見せて貰った映像にはしっかりと、犯人の顔が映っていた。
「男……やな」
「そうだね。体格は完全に女性なんだけどな。それに、この骨格……見覚えが」
「え？」
「ロボロ。この人間を3Dコピーしてくれない」
「時間かかるけど、ええ？」
「うん」
「2日で終わらせる」
「ありがとう」
なんだろう。何か嫌な予感がする。そんな思考を振り払って私はロボロと拳を合わせて、笑いあった後医務室に戻った。そこでは、重症患者であるシッマと仲良く喫煙中の大先生が。
「んんっ!!!」
大きく咳払いをすると、大先生は一目散に逃げていく。残されたシッマは、灰皿にタバコを押し付けて、よっ！と気軽に挨拶を。
「……良かった。生きてて」
「Aのおかげや。ありがとう」
「ううん」
「A。辛くなったら、俺らを頼ってな。いつでもどんな時でも。この世界に核の雨が降り注いで、その全責任をAが負うことになっても、俺は、お前の味方やで」
「……っふふふ。何それ。想定してることがぶっ飛びすぎ」
「例えや例え！」
心が温水に浸かったような気分になった。シッマの包帯を変えながら、話をしていると、いきなり警報が鳴った。私もシッマも身構える。放送越しに聞こえたトントンの声は切羽詰まった様子だった。
「情報通信室に何者かが爆弾を仕掛けよった！犯人は、白い服に黒タイツ！ロボロが重症や！」
サーッと血の気が引いていき、喉の奥から急速に水分が失われていく。白い服に黒タイツ。完全に私じゃないか。
それよりも、ロボロが重症？
タフネスの塊が？
どれほど強力な爆弾なのだろうか。
運び込まれたロボロは、全身血まみれだった。
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キリス(某教祖様)(プロフ) - え…好き♡ (1月15日 21時) (
レス) @page50 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 笑いあり涙あり感動あり。正にこの作品のためにある言葉だなと感じました。優しい時間をありがとうございます、この作品の彼等に出会えて良かったです。あとがきを読んでより一層、素のアーシャが好きになりました。また会えるといいなぁ (11月7日 4時) (レス) @page50 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
セエレ(プロフ) - なんだこの神作！？と思ったらまさかの推し作者様という奇跡。話の持ってき方が上手すぎる…文章力が凄すぎて作品引きこまれすぎて今泣きそうです (9月18日 23時) (レス) id: b81e176fb0 (このIDを非表示/違反報告)
しんし - お見事でした！！！アーシャにはぜひ子供になって欲しいです､､今まで見た中で1番読み応えがありました！ (5月13日 2時) (レス) @page50 id: ced92b552c (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品もまじで!最高でした!最初はtnさん嫌い!ってなっててつぎにアーシャなんなん?最後はおめでとー!!!!ってなりました!また一気読みしちゃいましたよーでも最後アーシャ好きになっちゃいました!憎めないですよ! (2022年12月8日 18時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年3月28日 18時
