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起床のラッパが響き、大きく伸びをして着替えを済ます。大先生が趣味で選んだナース服を着て、食堂へ向かう。前にタイツを穿いたらトントンがめっちゃ褒めてくれたからそれからずっとタイツを穿いている。
「おはよう」
「うわぁ!?A!?おったんや」
「さっきから居たよ」
シャオロンが驚き固まる。日常茶飯事なので特に気にしないけれど。シャオロンの声に皆はようやく私の存在に気がつく。
「なんなら、大先生が来るより前に居ったよな」
ロボロが当然のように言ってのける。こういうのが嬉しいんだ。
「えー、ホンマ？ごめんな、Aちゃん。たまに医務室でも存在忘れるっちゅうか気付かへんねん。ホンマごめん」
「いいのいいの。影薄いのが悪いから」
「それは違うぞ。仲間の存在に気づかない俺らが悪い。ましてや、彼女に気づかないトン氏は気が狂っとる」
グルッペンの指摘に、トントンは明らかに不機嫌になる。
「いや、俺も気づいとったし。つか、Aに最初に気づいたの俺やん。俺がおらんかったら、A幹部になれてへんで」
「おい、トント」
「流石トントンさん!!!Aさん見つけるのって至難の技ですもんね。気づかなくて当たり前です！」
アーシャに褒められてトントンの機嫌は直った。意味が分からない。
「そういやアーシャ。最近お前、任務成功したらしいやん」
「えへへ、相手が弱いだけですよ」
「それでもすごいで」
「……ごちそうさまでした」
食器を返したあと、トントンに駆け寄ってスっとしゃがむ。サラダを頬張っていた彼は、アーシャとの会話を楽しんでいた。
中々会話に入り込めないでいると、シッマが助け舟を出してくれる。
「トントン。隣で可愛ええ彼女が待っとるで」
「え、あ!?びっくりした……なんや、A」
「今夜、空いてる？」
ボソッとトントンの耳元で言ったが、ここの幹部は五感が優れている人が多すぎる。簡単に聞き取って囃し立てる。
「うぇーい、Aからの夜のお誘いキター！」
「あの謙虚で内気なAが!?」
「ヒューどうすんだよ、お豚さんよぉ」
「おやおや、トントンさん???難しい顔してどうしたんです？」
こういう時には、ショッピやチーノ達後輩も加勢する。だがしかし。
「あ、すまん。今夜、アーシャと夜景見に行くねん。我々国の夜景見たいって前から言うとって」
「…二人で？」
「せや？」
「っ、え、あ。わ、分かった。なんか、変な空気にしちゃってごめんね」
彼女より、そっちか。
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キリス(某教祖様)(プロフ) - え…好き♡ (1月15日 21時) (
レス) @page50 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 笑いあり涙あり感動あり。正にこの作品のためにある言葉だなと感じました。優しい時間をありがとうございます、この作品の彼等に出会えて良かったです。あとがきを読んでより一層、素のアーシャが好きになりました。また会えるといいなぁ (11月7日 4時) (レス) @page50 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
セエレ(プロフ) - なんだこの神作！？と思ったらまさかの推し作者様という奇跡。話の持ってき方が上手すぎる…文章力が凄すぎて作品引きこまれすぎて今泣きそうです (9月18日 23時) (レス) id: b81e176fb0 (このIDを非表示/違反報告)
しんし - お見事でした！！！アーシャにはぜひ子供になって欲しいです､､今まで見た中で1番読み応えがありました！ (5月13日 2時) (レス) @page50 id: ced92b552c (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品もまじで!最高でした!最初はtnさん嫌い!ってなっててつぎにアーシャなんなん?最後はおめでとー!!!!ってなりました!また一気読みしちゃいましたよーでも最後アーシャ好きになっちゃいました!憎めないですよ! (2022年12月8日 18時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年3月28日 18時
