番外編:君達との出会い ページ45
「貴方、グルッペンでしょ？名門出身の変人」
グルッペンが総統に就任し、軍内での大幅改革を進めている途中の事だった。その女が現れたのは。当時の幹部であったトントンとオスマンは、無礼すぎる女に剣を向けて退室を促す。しかし、総統室に座り込んだ女は、オスマン達など目に入っていない。
彼女の目に映っているのは、総統ただ1人。
「私はA。フォルターって知ってる？」
「ああ。有名な拷問一家だな。世界中から欲されている人材。……まさか」
「そのまさか！A・フォルター。フォルター家の長女です〜」
衝撃の事実に、皆は息を飲む。ニコニコと薄っぺらい笑みを浮かべるAは、そのまま彼らを見つめる。
「H国やA国とかの大国から呼ばれているけど、私は最初から我々国に来ると決めていた。今はまだ小さくて弱い。でも、グルッペンがこの国を治めるなら話は別。絶対にこの国は大きくなるし、A国に並ぶことが出来る。ねぇ、私を雇って。グルッペン」
「っくく、酔狂な奴だ。いいだろう、丁度幹部が欲しかったところだ」
Aの手を取ったグルッペンは、ニヤリと笑う。すると、Aがとんでもない事を言い出した。
「でも、私拷問したことないよ。いや、あるんだけどね、その後なんかあったらしくて。両親に止められてたんだよねぇ」
「おい、ふざけんな。話が違う。契約しちまったじゃねぇか」
Aの首筋にトントンの大剣が当てられる。
「だって、我々国来たかったんだもん!!食べ物が美味しいって聞いたし！」
「それが1番の目的やろ」
「そう、だね。あはは〜」
「おい、フォルター」
「Aって言ってよ〜」
「……A。俺は、優秀な拷問官が欲しい。1ヶ月だ。1ヶ月で拷問の全てをり理解し、親を超える拷問官だと俺ら3人に認めさせれば、すぐに幹部の位に就かせてやる。だが、出来なかったら、総統を騙した罪として、処刑する」
ほぼ死刑宣告されたようなものなのに、Aは嬉しそうに飛び跳ねる。
「マジで言ってる!?やったー、いきなり幹部だ〜」
「グルさん。この馬鹿今すぐ殺そうや」
「いや、面白いそのままにしとけ」
その後、秘められた才能を発揮し、本当に幹部になってしまうとは、誰も予想していなかった。
そして、Aの為に体を差し出す羽目になるとも思っていなかった。
「……って事があったんだよね。いやぁ、めでたしめでたし〜」
「お前、ホンマに頭おかしいねんな」
真顔で話を聞いていた幹部は言い放った。
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みかん - 一気読みしました！凄く面白かったです！ (12月15日 21時) (
レス) @page50 id: 23cbb9e2de (このIDを非表示/違反報告)
ほよん - みんな彼女を大切に思ってるんだなと思いました！とても面白かったです✨ (8月14日 14時) (レス) @page50 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
n - 久しぶりに神作読ませて貰いました！めっちゃ面白かったです！ (6月13日 12時) (レス) @page50 id: a313beec07 (このIDを非表示/違反報告)
ｎｎ - いい意味で鳥肌が立ちました、、！！めちゃくちゃ面白かったです！！ (2023年2月1日 23時) (レス) @page50 id: d2a3e7d3b4 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品も最高だったぁぁぁ!!!!!Ｒじゅーはちじゃないのでみられてうれしいです!!他の作品も見ますね!!!!! (2022年12月9日 20時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月9日 20時
