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「Aが！？……クッソ、もっと早く気づけば良かった」
皆は悔しそうな顔を浮かべていた。
「分かった。……エミさん、今すぐAの部屋へ」
「了解です」
「ゾム。お前は気持ち落ち着けてから訓練に戻れ。進展があれば連絡を」
グルッペンはこういう時でも冷静だった。Aの部屋についたエーミールは、部屋の状況をメモしつつ、未だ呆然とするゾムを気にかける。
「ゾムさん。絶対俺が証拠掴むから」
「珍しくカッコイイやん」
「あざっす！……Aさんは優秀な方ですね」
「当たり前やん。何を今更」
エーミールはベッドの上の惨状を見てすぐにAの身に何があったのか、Aが何を伝えようとしたのかを理解した。
「犯人の毛ですかね。散らばっているこれは」
「……多分。Aの髪はもっと綺麗な色しとるし」
「犯人の男は、フュゼ王国の奴かと」
少ない情報から淡々と分析するエーミールにゾムは驚きを隠せない様子だ。
「お、女かもしれんやん。前にA変な女に絡まれとったし」
「有り得ないですね。犯人は窓から侵入している。外壁を登ってこの3階までやってきたと考えると相当な筋力が必要です。Aさんがどう攫われたのか分かりませんが、薬品で眠らせるのは現実的では無い。よって、スタンガンか、暴力により意識を落とさざるを得ない状況だった。あと散らばってる髪の毛の毛質が男性寄りやし」
「フュゼ王国は？」
「それは、Aさんが残してくれました」
「FZ、3、45？」
Aのと思わしき血液でシーツに書かれたもの。ハッキリとは読めないが、何とかゾムには解読できた。
「FZは」
「んなもんシッマが好きなあれやろ」
「大事な時にAさんがそんなもの書く訳ないでしょう」
「こじつけに聞こえるかも知れませんが、フュゼ王国のFZ。それから、ゾムさんこの前パーティーに参加しましたよね」
「ああ、あれは気分悪かったわ」
「あのパーティーは毎年開催されています。今年は我々国。3年前はフュゼ王国です」
「……3」
「フュゼ王国の国番号は確か45。合いませんか？なんとなく」
「合う！今すぐグルッペンに報告しようや」
早々に捜査が進んだ。ゾムはエーミールを連れて急いで総統室に向かう。もはや引きずっているようにも見える。
「グルッペン!!!フュゼ王国や！今すぐフュゼ王国を」
「エミさん。自信は」
「90。俺のシックスセンスも働いとる」
「なら、信じようか。ゾム。偵察を任せる。だが殺しは許さん」
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けんまおし1016(プロフ) - もうこの作品もまじで最高でした!!!!他の作品もみるのはもちろんお気に入り登録もしときました!もう最高でした!!もう言葉にならないです!!!!! (2022年12月11日 9時) (
レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
一条なつき(プロフ) - めちゃくちゃ良かったですひたすら鼻水ズルズル涙ドバドバで読ませて頂きました！！ (2022年10月7日 2時) (レス) @page45 id: 10435debae (このIDを非表示/違反報告)
黒輝 雷音⚡ - 途中emさんが舌打ちしながらカーテン閉めるのでめっちゃ爆笑しちゃいました！(笑)めっちゃ面白い作品でした！ (2022年9月26日 2時) (レス) @page45 id: a7e2765b25 (このIDを非表示/違反報告)
這い寄る脅威(プロフ) - ピくんーーーーー！！！www (2022年8月29日 0時) (レス) @page49 id: 0893c6b06a (このIDを非表示/違反報告)
コム＠スランプなう(プロフ) - 夢主可愛い…zmさんッ！僕にもその子貸しt)))←おまわりさーんこいつでーす 番外編ちょくちょくかいてくれるの嬉しいです😊 (2022年8月28日 13時) (レス) @page49 id: 0ee0aa5caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年8月1日 20時
