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女達は悔しそうに口を歪めたあと、会場に戻って行く。
「……グルちゃん。ごめんね。私、知らなかった。私のせいで、我々国の悪評が」
「聞いたことも無いな。あの身の程知らず共のでっち上げた話だろう。どうせ」
「じゃあ、なんで怒ってんのさ」
「……はぁ？お前そりゃ……大事な部下を貶されて怒らん奴居るか？」
「気分悪なった。帰ろうや」
「せやな。有益な情報も得られた。帰るか」
「ま、待って。本当にいいの!?迷惑かかんない!?」
Aが言うと、2人は瞬きをする。グルッペンはエレベーターのボタンを押して、待っている間にAに教えてやる。
「俺は、あんな阿呆と同じ空間に居りたくない。顔を見るのも、口を聞くのも嫌や。迷惑なんか知ったことか。あんな猿呼んだ主催が悪いわ」
「同感。もう1回顔みたら、俺アイツらのこと殺してるわ」
笑いながら話す2人に恐怖を感じながらも、心は温かい気持ちに包まれた。3人仲良くエレベーターに乗り、車で基地に帰る。運転はゾム。Aはゾムの運転する姿を惚れ惚れと見ている。
「行きも見たやん。飽きひんの？」
「飽きないねぇ……見てよこのイケメン。国宝に指定しよ」
「俺はお前の頭の悪さを表彰したいんやけど」
「おっと、医者に向かって頭が悪いだと？エミさんの次くらいには頭いい自覚あるぞ？」
「自惚れんな」
「あ！？」
まるで夫婦喧嘩のようなやり取りに、ゾムはむくれる。
「お前ら、仲ええな」
「付き合い長いからね。グルちゃんが一番最初に幹部にしたんだよ？右腕と言っても過言じゃないね」
「過言やわ。あん時は人数も少なかったし、たまたま優秀な医者が行きつけのバーに居ったから軍に誘っただけや」
「……なぁ」
「ん？」
「人轢いた」
ゾムの衝撃の告白に、2人は叫ぶ。そんな反応を見てゾムは独特な笑い声をあげる。
「嘘やで」
「良かった……」
「寿命縮んだわ」
「どうせ糖尿ですぐ死ぬよ」
「お前甘いものアンチは全国の甘党を敵に回すのと一緒やぞ？」
「アンタにしか喧嘩売ってないから」
「ついた」
車を停めたゾムは、後部座席の扉を開けて2人を下ろす。そろそろ夜も明ける。既に何人かは起きて朝から筋トレやジョギングに精を出している。
「総統閣下！ゾム隊長！Aさん！お疲れ様です！」
「おー、君も頑張っとるな。第4戦闘部隊所属二等兵サディン君」
驚く兵士に、Aは誇らしげに言う。
「グルちゃんは軍に居る全員の所属と名前と性格を把握してるよ」
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けんまおし1016(プロフ) - もうこの作品もまじで最高でした!!!!他の作品もみるのはもちろんお気に入り登録もしときました!もう最高でした!!もう言葉にならないです!!!!! (2022年12月11日 9時) (
レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
一条なつき(プロフ) - めちゃくちゃ良かったですひたすら鼻水ズルズル涙ドバドバで読ませて頂きました！！ (2022年10月7日 2時) (レス) @page45 id: 10435debae (このIDを非表示/違反報告)
黒輝 雷音⚡ - 途中emさんが舌打ちしながらカーテン閉めるのでめっちゃ爆笑しちゃいました！(笑)めっちゃ面白い作品でした！ (2022年9月26日 2時) (レス) @page45 id: a7e2765b25 (このIDを非表示/違反報告)
這い寄る脅威(プロフ) - ピくんーーーーー！！！www (2022年8月29日 0時) (レス) @page49 id: 0893c6b06a (このIDを非表示/違反報告)
コム＠スランプなう(プロフ) - 夢主可愛い…zmさんッ！僕にもその子貸しt)))←おまわりさーんこいつでーす 番外編ちょくちょくかいてくれるの嬉しいです😊 (2022年8月28日 13時) (レス) @page49 id: 0ee0aa5caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年8月1日 20時
