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ある日、我々軍は危機的状況に陥っていた。

今夜、V国の書記長が我々国に来る。どうやら、我々国伝統の踊りが見たいそうなのだが、美女を希望している。我々軍に、専属の踊り子など居らず、外部から雇うしか無かった。皆が解決策を考えていた時、チーノがある1つの案を思いついた。

「Aが居るやん。顔もスタイルもええ方やろ」

「確かに。……嫌そうな顔すんなや」

皆の視線がAに集まると、Aは居心地悪そうに顔を顰めた。

「A……頼む。お前なら、我々国伝統の踊りくらい頭に入ってるだろ」

「……捨てられた猫みたいな目してもやりませんよ」

「A……!!頼む!!!」

頑なに首を縦に振らないAに、エーミールはため息をついて言った。

「Aちゃんの踊り見たいわぁ。俺も人生長ないし」

「ジジくさいこと言わないで下さいよ。あと30年は生きてもらわないと困ります」

いくらエーミールの言葉でも、Aはやりたくないらしい。オスマンは、ダメ元でAにスイーツ無料券を見せた。

「これでどうや?」

すると、Aの眉がピクリと動いた。オスマンから無料券を受け取ったAは、仕方ない、引き受けましょう。と諦めたように言った。

「よーし、衣装は倉庫に入っている筈だ。お前ら、宴会の準備するぞ」

グルッペンは、それぞれに役割を振り、Aとトントンを倉庫に向かわせた。

ーーーーー
「トントンさん。昔は踊り子の方が居たんですか?」

「一応な。ただ……随分と昔の話らしいんよ」

「と、いいますと?」

「俺もよく知らんねんけど、50年くらい前に居った踊り子が、……その」

少し言いずらそうに言ったトントンを、無言で見つめる。

「Q国の男と駆け落ちして、我々国を出てったらしいんよ」

『Q国』その言葉にAは少し表情を強ばらせた。倉庫に着いた2人は、衣装を探した。ホコリっぽく、トントンとAはクシャミをした。

「あ、あれちゃう?」

トントンが指さした方向には、箱に入った衣装があった。Aが背伸びすればギリギリ届く高さにあり、Aが背伸びをすると、トントンがヒョイと箱を取った。

「危ないやろ。」

「すみません。では、行きましょうか」

箱を持って倉庫を出た2人は、夜の宴会に間に合うよう、急いで支度をした。

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- ページ40の話の上から11行目(文字が開いて行数で書かせていただいております)zm様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え????いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます! (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します!64がなにもない状態で公開されちゃってます!あれ?私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます!続きが楽しみだぁ! (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひよこの子 | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月22日 18時

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