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そして、V国の書記長が我々国に到着した。宴会場に通され、幹部たちを中心に歓迎の挨拶とお酌が回る。

しばらくすると、楽しげな音楽に合わせて、15人の美女が踊りのために入ってきた。彼女らは、トントンの手によって集められたAの引き立て役。

ヒラヒラとドレスを動かし、美しく舞う。彼女たちはとても綺麗だった。だけれど、書記長殿の目には、今まで見てきたものと同じだったようで、つまらなそうにその宴を見ていた。

「グルッペン殿。残念ですよ。私は、我々国の伝統舞踊を綺麗な方に踊って欲しいと言いました。ですが、期待を裏切るこの出来は……ね、」

書記長は嘲笑し、クイッと酒を喉に通した。

「まぁまぁ、そう落胆しないで下さい。前座ですよ。今のは」

「ほう」

あまり期待していない目で、言った書記長は、コキっと首を鳴らしグルッペンを見つめた。グルッペンはトントンに目配せし、Aを連れてくるよう指示した。

ーーーーーーーー
「A〜出番やで〜」

「すみません、彼女、泣いてしまって」

Aは、先程の踊り子たちを慰めていた。全力で踊ったが、書記長殿に気に入られず、この程度扱い。

トントンは、それを見て頭を搔いた。慰めるのは得意では無い。オマケに相手は女。だから、トントンは、自分の感想を素直に彼女たちに伝えた。

「綺麗やったよ。皆」

「ト、トントン様ぁ……!!」

さらに涙溢れた踊り子達にハンカチを渡したAは、行ってきます。と静かに笑った。

「化けたな」

「化粧の力です」

自分と目を合わせてくれないトントンに、Aは目を合わせようと頑張るが、トントンは顔を赤くしてやめろ……、とAから遠ざかった。

「さてと、ヘマすんなよ」

「脅しですかね」

トントンを見上げたAは、無邪気な少女のように笑い、宴会場の扉を開いた。

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- ページ40の話の上から11行目(文字が開いて行数で書かせていただいております)zm様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え????いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます! (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します!64がなにもない状態で公開されちゃってます!あれ?私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます!続きが楽しみだぁ! (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひよこの子 | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月22日 18時

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