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トントンは、剣に手をかけると、扉まで歩いて行った。何とかその足を掴んだAは、声が出ないながら、必死に首を振った。
「トン氏、報復は後でだ。先に……Aを無事基地まで送ってからな」
悔しそうに頷いたトントンは、A、グルッペンと共にジェットに乗り込んだ。先に、鬱先生にAの状態を連絡して、医務室で治療の準備をしてもらった。
「ホンマに、K国の人間はクズしか居らへんな」
「ああ。ここまで気分を害したのも久しぶりだ。……A、そろそろ泣き止め」
グルッペンの胸板に顔を埋めたAは、昨晩の事が頭から離れないのと、グルッペンとトントンの元へ帰ってこれた安心から、涙が止まらず、30分程泣きじゃくっている。
「……っ、待っててくれて……ありがとうございます……」
カッスカスの声で言ったAの頭に手を置いた2人は、目を細め、うん。と短く答えた。それと同時に、絶対にK国は潰してやると心に決めた。
我々国に到着すると、歩けないAの代わりに、トントンがAを背負って、医務室まで連れて行った。Aが心配な幹部達全員が医務室に集合し、鬱先生がキレ気味に、狭いわ!!と怒鳴り散らかす。
「Aちゃん」
「きょ、じゅ、」
「辛かったね。大丈夫、ここにはそんな奴居らんから」
Aを安心させるように、綿のように柔らかい口調で話したエーミール。それを見たコネシマとゾムは、少し驚いた表情を見せた。
「A、知っとる？グルッペンから連絡来た時、エミさんガチ切れしとったんやで」
「真似したるわ。んんっ、『はぁ!?ホンマ!?K国!?ホンマにクソやなあの国は!!!!!今すぐ開戦してもええんやぞゴラァ!!!!』」
コネシマの真似に、Aは瞬きを5回ほどした。今の優しいエーミールの顔を見て、更に3回瞬きをする。
「はぁ、おら、野郎は出てけや。Aちゃんの治療するんやから」
大先生に追い出された野郎共は、ちょこんと廊下に体育座りをして待った。
「俺、メンタルケアは得意や無いから、他の奴に頼んでな」
「だい、じょう、ぶ。です」
「喋らんでええよ。今はゆっくり休んでな」
鬱先生は、Aを寝台に寝かせ、自分は廊下に出て、皆にAの治療が終わった事を伝えた。
「お前らが思っとる以上に、女性はこういうことで一生もんの傷を負う。ここ数日は、あんまそういう話題出さんといてな」
「ああ」
皆の返答を聞いて、鬱先生は心底安心したように笑った。
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蒼 - ページ４０の話の上から１１行目（文字が開いて行数で書かせていただいております）ｚｍ様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (
レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え？？？？いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します！64がなにもない状態で公開されちゃってます！あれ？私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます！続きが楽しみだぁ！ (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年3月22日 18時
