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ブルル、と鼻を鳴らした外道丸。笑っているように見えるのは、気のせいだろうか。
「らんらん、帰ってくるといいね」
そうだね、とでも言うように外道丸が私の顔に擦り寄る。その時だった。シャオロンじゃない人の気配を感じた。
「……」
今私は武器を所持していない。バッと振り返ると、目深くフードを被った恵まれた体格の男。
「誰」
「来てもらおうか」
話し合いは無理そうだ。仕方なく距離を取ってシャオロンが戻るまで時間稼ぎをするしかない。
「時間稼ぎなど無駄だ」
考えを見透かされていた。あっという間に間合いに入られて、首を締められる。引っ掻いたり暴れたりして抵抗すると、腹に重い一撃が。
「ゲホッ、」
そこから、私の意識は無くなった。
「ッ……」
目が覚めると、そこは薄暗い部屋だった。軍基地の地下牢に似ている。手足は鎖で繋がれていて、余計にトラウマを呼び起こさせる。
「っはぁ……」
舌を噛んでなんとか過呼吸になるのを抑える。脱出できそうな窓などは無い。奥にある鉄扉が唯一の出入口と見て良さそうだ。さて、どうやって脱出するか。色々考えていると、扉が開いて先程の男と、もう1人男が入ってきた。
「我々国、諜報部隊隊長Aだな」
「スパイが顔と名前知られちゃってるとは……どの道引退の時は近かったみたいだね」
「無駄話はいい。私達が聞きたいのは、我々国の情報のみ。知っている事を吐いてもらおうか」
「私を狙った理由は？」
「女の幹部だからさ。最も捕まえやすく、最も弱い。拷問に耐えられず、すぐに情報を吐くだろう」
その言葉が、私の気に障った。
「地獄のような痛みは経験済みだよ」
「ならば始めよう」
手の先から震え出す。痛みを知っているという事は、強みじゃない。むしろマイナスだ。今頃、軍では血眼になって私を探しているに違いない。きっとロボロがすぐに居場所を突き止めてくれる。皆が来るまで、耐えればいい話だ。
30日も耐えられたのだから。1週間なんて、きっとすぐ終わる……。
「あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！」
「吐け！！我々国が企んでいるK国侵攻の情報を！」
「吐ぐもの゛が！！」
散々木刀で殴打されたあと、高圧の電流が流された。口の中から血の味がする。
痛い。辛い。苦しい。死にたい。
意識を飛ばしても、水をかけて戻される。彼らは意識を飛ばしたらそこでおしまいだったのに。
もう、限界。
舌を噛みちぎって死のうとしたその時、とんでもない爆発音が聞こえてきた。
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みりんみそ - 性 癖が、、ワイのド性 癖、、、！！？？ (12月28日 3時) (
レス) @page35 id: 689708648d (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - やっべ何回でも見返せる(5回目くらい) (12月24日 0時) (レス) @page41 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
あ - あ (11月16日 16時) (レス) id: 5439c0f871 (このIDを非表示/違反報告)
みるく亭 - アッアッアッアッ（過呼吸） 好き…！！ (11月9日 13時) (レス) @page35 id: 78d03dd0b2 (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - さいっこうでした…！！！あまりこういうのは好きじゃなかったけど、最後もハッピーエンドで終わって、めっちゃ良かったです！！！応援してます！ (2023年1月14日 9時) (レス) @page35 id: bb7bb5003e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年10月26日 19時
