第46話 ページ50
「失礼、今取り込んでおりましてな。おもてなしもできません。」
中央のに腰掛けた、年配のリザードマンが声をかける。
「構わない。突然訪問したのは私たちだ。気遣いは無用。」
「この方は我らが主の1人、A=クリムゾン様だ。今回は、ある交渉をしたく、出向いた次第。」
私たちのその言葉にリザードマンたちの警戒が解ける。
「して、要件は。」
「私たちはリザードマンとの同盟を望んでいる。」
「同盟?はて、我らは初対面であると思うのだが…。」
「私、A=クリムゾンと我が友、リムル=テンペストはドライアドより直に要請を受け、オーク軍の討伐を確約している。」
「っ!森の管理者が、直接…!?」
「オーク軍を率いているのは、オークロードだと言う。」
「オークロード!?」
「この意味を踏まえて、よく検討してくれ。」
「…。」
「へっ!Aにリムルだと!?聞いたことも無い!どうせお前も、そいつも、オークロードを恐れて我らに泣きついてきたのだろう!素直に助けてくれと言えば良いものを…「止めろ!」な、?」
「口を塞ぐのだ。」
「しゅ、首領!そのような態度では舐められr…」
シュルッ
「っ!こ、これは…!」
リザードマンがこちらに近づいてきた時、その首に糸が巻きついた。
やったのは私じゃない。やったのは…
「待て、同族の非礼を詫びよう。許してやって貰えないだろうか。これは対等の申し出なのだろう?」
「ああ。ソウエイ、糸を解け。」
「は。」
リザードマンは後ろに倒れ込む。
「失礼、脅すつもりは無かったが、主を愚弄されるのは好まん。」
「うちの部下が失礼したな。だが、友のことを悪く言うのはやめてもらおうか。」
全く、ソウエイもよく言うな…リザードマンの首領か私が止めなきゃ、迷わず首をはねただろ…。
「見たところ、そなたらのオーラは南西に暮らすオーガのであろう。」
「いや、私は生まれながらにして鬼人だ。」
「俺も今はオーガでは無い。こちらのA様よりソウエイの名を賜った折、鬼人となった。」
「なんと!鬼人とな!?」
「オーガの中からまれに生まれるという上位種族!」
「ならば、そちらのAどのは鬼人でありながら、一般の鬼人以上の存在、というわけか…。」
【おはこんばんにちは、作者です!
キリが悪いのですが、いっぱいになったので続編へ移行します。続編でも、頑張ります。よろしくお願いします!】
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ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた(?)のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若(紅丸)が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ(セリフ全く違うけど意訳的な)』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか? (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー!!ー!ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は(マモルモノ)ですか? (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は(タスケルモノ)ですか? わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年8月30日 22時