第42話 ページ46
ドライアド、そう聞いた途端みんな驚く。もちろん私も例外じゃない。ドライアドなんて、母さんに聞いたおとぎ話でしか知らない。
「ドライアド!?」
その中でリムルだけが他と違う反応を…どうせ前世のゲームとかにいたきれいなお姉さんを想像してるんだろうな…変態オヤジめ。
「構わないよ、お呼びしてくれ、ソウエイ。」
「は。」
と、突然机に木の葉が舞い、大きな気配が現れる。リムルはシュナとシオンが、私はソウエイと悪魔が護るように立ち上がり前に立つ。
と、ドライアドが姿を現した。
「魔物を総べる者、魔物の頂点に立つ者、及びその従者の皆様。突然の訪問あいすみません。私は、ドライアドのトレイニーと申します。どうぞお見知り置きください。」
「俺はリムル=テンペストです。」
「私はA=クリムゾンです。
えっと、トレイニー…さん、一体なんのご用向きで?」
「本日はお願いがあってまかりこしました。」
「お願い?」
「リムル=テンペスト、魔物を総べる者。A=クリムゾン、魔物の頂点に立つ者よ。オークロードの討伐をお願いしたいのです。」
…笑顔でとんでもないことを言いやがったぞ、この姉ちゃん…。
「オークロードの討伐…えっと…俺たちがですか?」
「ええ、そうです。」
「いきなり現れて、随分身勝手な物言いじゃないか。ドライアドのトレイニーとやら。」
おいおい、ベニマル。その人多分ジュラの大森林のトップだよ?
「何故この街へ来た。ゴブリンよりも強い種族は居るだろう。」
「そうですわね…オーガの里が健在でしたら、そちらに出向いていたでしょう。」
「っ!」
「まぁ、そうであったとしても、こちらの方々の存在を無視することは出来ないのですけれど。」
「?」
「我々の集落がオークロードに狙われれば、我々だけでは抵抗出来ませんの。だからこうして、強き者に助力を願いに来たのです。」
「オークロードがいるってこと自体、私たちの中では仮説だったんだが…」
「ドライアドはこの森で起きた出来事ならば、大抵把握しておりますの。居ますよ、オークロード。」
それ、絶対ポテチ…あげいも食べながら言うことじゃないよな…。
「ドライアド様がお認めに…!」
「なら、本当に…。」
「ふむ…返事は少し待ってくれ。鬼人たちの援護はするが、率先して薮を突くつもりはないんだ。情報を整理してから答えさせてくれ。これでも、ここの主なんでな!」
お、今のかっこよかったよ、リムル!
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ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた(?)のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若(紅丸)が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ(セリフ全く違うけど意訳的な)』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか? (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー!!ー!ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は(マモルモノ)ですか? (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は(タスケルモノ)ですか? わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年8月30日 22時