検索窓
今日:171 hit、昨日:915 hit、合計:1,024,435 hit

第42話 ページ46

ドライアド、そう聞いた途端みんな驚く。もちろん私も例外じゃない。ドライアドなんて、母さんに聞いたおとぎ話でしか知らない。


「ドライアド!?」


その中でリムルだけが他と違う反応を…どうせ前世のゲームとかにいたきれいなお姉さんを想像してるんだろうな…変態オヤジめ。


「構わないよ、お呼びしてくれ、ソウエイ。」

「は。」


と、突然机に木の葉が舞い、大きな気配が現れる。リムルはシュナとシオンが、私はソウエイと悪魔が護るように立ち上がり前に立つ。


と、ドライアドが姿を現した。


「魔物を総べる者、魔物の頂点に立つ者、及びその従者の皆様。突然の訪問あいすみません。私は、ドライアドのトレイニーと申します。どうぞお見知り置きください。」

「俺はリムル=テンペストです。」

「私はA=クリムゾンです。
えっと、トレイニー…さん、一体なんのご用向きで?」

「本日はお願いがあってまかりこしました。」

「お願い?」

「リムル=テンペスト、魔物を総べる者。A=クリムゾン、魔物の頂点に立つ者よ。オークロードの討伐をお願いしたいのです。」


…笑顔でとんでもないことを言いやがったぞ、この姉ちゃん…。


「オークロードの討伐…えっと…俺たちがですか?」

「ええ、そうです。」

「いきなり現れて、随分身勝手な物言いじゃないか。ドライアドのトレイニーとやら。」


おいおい、ベニマル。その人多分ジュラの大森林のトップだよ?


「何故この街へ来た。ゴブリンよりも強い種族は居るだろう。」

「そうですわね…オーガの里が健在でしたら、そちらに出向いていたでしょう。」

「っ!」

「まぁ、そうであったとしても、こちらの方々の存在を無視することは出来ないのですけれど。」

「?」

「我々の集落がオークロードに狙われれば、我々だけでは抵抗出来ませんの。だからこうして、強き者に助力を願いに来たのです。」

「オークロードがいるってこと自体、私たちの中では仮説だったんだが…」

「ドライアドはこの森で起きた出来事ならば、大抵把握しておりますの。居ますよ、オークロード。」


それ、絶対ポテチ…あげいも食べながら言うことじゃないよな…。

「ドライアド様がお認めに…!」

「なら、本当に…。」

「ふむ…返事は少し待ってくれ。鬼人たちの援護はするが、率先して薮を突くつもりはないんだ。情報を整理してから答えさせてくれ。これでも、ここの主なんでな!」


お、今のかっこよかったよ、リムル!

第43話→←第41話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (325 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
979人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた(?)のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若(紅丸)が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ(セリフ全く違うけど意訳的な)』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか? (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー!!ー!ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は(マモルモノ)ですか? (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は(タスケルモノ)ですか? わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぬこ | 作成日時:2021年8月30日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。