第17話 ページ20
〜若side〜
「なぁ…あのな…?」
「ふん、貴様の言葉など聞く耳を持たん。全てその仮面が物語っている!」
「仮面…?待ってくれ、何か勘違いしていないか?これはある人の形見で…」
「同胞の無念!億分の一でも貴様の首で贖って貰おう!
邪悪なる豚共の仲間め!」
仲間の、家族の、親父の仇だ。今ここで討ち取るほかない。
奴は牙狼と話していた。妹を除いた俺たち5人を1人で相手するなどと話しているようだ。
「舐められたものだ。真の勇気がただの蛮勇か。その度胸に敬意をはらい、挑発にのってやろう。後悔するなよ。」
そう言って俺は奴に斬りかかる。
捉えた。そう思った、だが…。
居ない。
後ろを向けば奴がいつの間にか黒のもとへ移動していた。
奴はそのまま黒、紫、蒼を糸や鱗で戦闘不能にする。
「まさか、そんな簡単に…。」
妹の言う通りだ。黒はともかく、蒼も紫も共に爺のもとで修行した仲だ。オーガの里の中でも実力は上位。彼らが一撃でのされるなど…やはり…。
「さて、後は…どうする?」
魔人が俺たちに向きなおる。
「デビルムカデの麻痺吐息、ブラックスパイダーの粘糸鋼糸、アーマーサウルスの身体装甲…他にも多数の魔物の技を体得しているやもしれません。御油断めされるな、若。」
「ここら辺にしないか?そろそろ俺の言い分も聞いて欲しいのだが…。」
「黙れ!邪悪な魔人め!」
「えーっと…だからな?」
「たしかに貴様は強い。だからこそ確信が深まった。」
「確信?」
「やはり貴様は奴らの仲間だ!」
「奴らって…」
「っ、たかがオークごときに我らオーガが敗れるなど考えられぬ。」
「お、オーク?おい、さっきから何言って…」
「黙れ!全ては貴様ら魔人の仕業なのだろうが!」
「え、魔人?」
「とぼけるな!」
「待てよ、それは誤解…」
奴が言い終わる前に爺が背後を取り首をはねる…と、思っていたが飛んだのはやつの右腕だった。
「むぅ…儂も耄碌したものよ。頭をはねたと思ったのじゃが…。」
「リムル様!」
「う、腕が!」
ホブゴブリンが声を上げるが関係ない。同胞の痛みに比べれば、腕1本がなんだと言うのだ。
「次は外さんぞ。」
「どうやら蛮勇の方だったようだな。右腕を失い、発狂しない胆力は褒めてやる。
1人で俺たちを相手どろうとした、その傲慢さが貴様の敗因だ。冥府で悔やみ続けるがいい!」
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ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた(?)のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若(紅丸)が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ(セリフ全く違うけど意訳的な)』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか? (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー!!ー!ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は(マモルモノ)ですか? (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は(タスケルモノ)ですか? わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年8月30日 22時