第25話 ページ29
「てか、その事あいつらには話してないのか?」
「あいつらって若たちか?話してないよ。話したところで、信じてもらえる話だと思ってないからな。」
「そうか?あいつらAさんのこと心から信じてたから、あっさり納得しそうだけどな…。」
「Aでいいよ。
…今となってはどっちでもいいんだ。こっちの世界で生きてる時間の方が長いし…今はもう前世の記憶を持って生まれてきた、くらいにしか考えてないしな。」
「そういうもんかぁ?って、こっちの世界の方が長いって…いつ転生してきたんだ?」
「さぁ…数えてないからな。というより、向こうで17で死んだから…」
「え!若いな、JKじゃん!」
「そうだな、まぁ大した未練もないし…。なにより、こっちの世界での生活が割と気に入ってる。仲間も居るし…いや、居た、だな…。」
「!悪い、嫌なことを思い出させた…。」
「いや、私が不甲斐ないのがいけないんだ。リムルが謝ることじゃないよ。」
「…部外者の俺がとやかく言えたことじゃないけどさ、あいつらはAに感謝してたよ。Aに助けられた、命の恩人だ、ってな。だからさ、あんま自分を卑下するなよ。」
「そんなことを…ありがとう、リムル。」
「いや、いいんだ!
それよりそろそろあいつら呼ぶか!Aが眠ってる間、ずっとそばにいたんだよ。」
「ふふっ、嬉しいな。」
「愛されてるな!
おーい、もう入ってきていいぞー!」
リムルがそう声をかけると続々と入ってくる。
やっぱり強くなってる…あれだな、アクトと同じような名付けで進化した感じか。
「みんなは鬼人になったのか?」
「ああ、リムル様にそれぞれベニマル、シュナ、シオン、クロベエの名前を貰い進化した。」
私は別れてからの話を聞く。
てか、なんかすごい名付けに趣味が…というより、漢字…だよな、これ。ベニマルとクロベエとか特に。
「で、なぜ爺と蒼は?」
「儂らはお断りしたのじゃ。」
「!?なんで!?」
「…Aにつけてもらいたかった。」
「ほほ、いつぞやの約束、忘れたとは言わせんぞ。」
「いや、覚えてるけど…。私が死んでたらどうするつもりだったんだ?」
「その可能性を考えて、3日って期限を設けたんだ。」
私の問いに答えたのはリムルだった。
「なるほど、間に合ったようで良かったよ。で、リムルは私が2人に名付けするのに異論は無いのか?」
「もちろん!あ、その前にAに提案があってな…」
979人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた(?)のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若(紅丸)が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ(セリフ全く違うけど意訳的な)』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか? (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー!!ー!ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は(マモルモノ)ですか? (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は(タスケルモノ)ですか? わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぬこ | 作成日時:2021年8月30日 22時