第13話 ページ16
「長!若!姫様!どこに居られますか!」
屋敷の中を探しながら声を上げる。
途中何体もオークに遭遇したが切り捨てる。
全員、もれなく完全武装だった。早く見つけないと…!
「どこですか!」
すると倒れている人影…とも言えないほど無惨な姿となった遺体が。
「え、長…!?」
そんな、そんなはずは無い。長はこの里で1,2を争う実力者だ。まさかそんなはずは。
《告。この個体は間違いなく里の長です。》
助言者が告げた現実はあまりにも残酷で。
「そんな、、長…!」
駄目だ、今、私がやるべき事は、
私は長の刀の鍔を頂き、若と姫様を探す。
その時、屋敷の奥の部屋で殺気を感じた。
私は一飛びで部屋へ向かう。
中には刀を構える若とその背後に姫様。そして正面にオーク…の上位種?
《告。ハイオークです。》
「!A!」
若が私に気づいた。それと同時にハイオークもこちらを向く。
「なんだ?貴様。俺の相手をしてくれるのか?なぁ、別嬪さんよぉ。」
「…煩い、その下卑た目を向けるな、下衆が。」
もう、これ以上、同胞を殺させはしない。
《告。「言霊」を使用しますか?YES/NO》
YES
「退け、失せろ。」
「な、なんだ、!」
私がそう口にした瞬間、ハイオークが屋敷の外まで吹き飛んだ。殺したんだ。その割には何も感じないがな。
オークの上位種がなんだ、私はオーガの上位種である鬼人、A=クリムゾン。ギィの友。ハイオークなど敵ではない。
「凄い…」
姫様がそう口にしたのが聞こえた。
「若、姫様。生きている同胞を集める。手伝ってくれ。」
「…親父を…見たか。」
「…。表でお亡くなりになっていた。」
「…そうか…。」
「私たちを守って下さったのです。己が身を盾に、屋敷の奥へ守ってくださりました…。ふぅっ、」
「…すまない、姫様。今泣いている暇は無いんだ。酷なことは分かってる。だが…耐えてくれ。」
「…!はい、わかっています。すみません。」
姫様は強い。心が、精神が。だから大丈夫だろう。
(助言者、生存者の位置を掴めるか?)
《可能です。表示します。》
(ありがとう。)
生存している同胞は4人…4人しかいないのか。すぐに向かわなければ。
思念伝達にて若に情報を伝える。姫様は若についていてもらう。
2人に最低限の守りの結界を施し、別行動へ移った。
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ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた(?)のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若(紅丸)が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ(セリフ全く違うけど意訳的な)』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか? (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー!!ー!ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は(マモルモノ)ですか? (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は(タスケルモノ)ですか? わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年8月30日 22時