�将将将� ページ43
出勤前,サナーレに包帯を巻き直してもらい家を出たA。余計な情報が入ってこないのは楽だが,出勤すると毎度職員に心配される。
「綾目執行人…あの大丈夫ですか?」
「平気ですよ。いざとなれば
異能生命体が助けてくれるので」
「其れは良かったです」
ホッとしたように微笑んでその場を後にする職員。自分も仕事部屋に向おうと歩き出したその時,角の廊下から出てきた人に打つかってしまった。
「わっ…」
「あァ…Aさん大丈夫ですか?」
この気配と声は…となるA,打つかった相手は猟犬の条野だった。仕事で此方に来ていたのだろうと推測するA。
「此方こそスイマセン,条野さん」
「私も油断してました」
お互い謝っていると条野が出てきた廊下から他猟犬が出てきた。反射的に包帯を取ってしまうA。先程の職員の様に心配されたく無いからだ。
「ご無沙汰しております」
互いに挨拶を済ませるとエレナの事をどう思っているのかヤンワリと猟犬達に訊いた。すると彼等に纏わり付く黝い文字列が薄っすらと視えた。
「迚も素敵で可愛らしい御方です」
「エレナは良い奴だ」
等の称賛の声が多い。黝の文字列がそう云わせているのか…操られている感が否めなかった。すると職員がAを呼び,走ってくる。
「綾目執行人!貴女に会いたいって方が来ていて…」
「解りました」
猟犬に御礼を云うと踵を返して応接間に向かったA。
───────────────
「やっほ〜!あたしエレナ,よろしくね!」
応接間に入った途端。至近距離で挨拶してきたのはエレナだった。ニッコリと可愛らしく笑っているがその影に企みが含んでいた。
Aも挨拶しようと口を開きかけたその時。
銀色に光る鋭利なカッターを振り翳したエレナ。
サッと避けてエレナを見据えるA。
「ねぇ…なんで避けたの?」
「条件反射です」
するとAの胸倉を掴んで嫉妬に狂った顔になるエレナ。先程までの可愛らしさは微塵もない。
Aの頬にカッターの刃を当てるとニタァと嘲笑う。
「何でアンタがここに居んよの…せっかくエレナが記憶を消して居場所を奪ってやったのに」
此れこそがエレナと云う人間の本性だった。
自分の幸せの為なら手段を厭わない性根の持ち主だ
「ブズのクセして調子に乗ってんなよ?
あたしが主人公になってあげたことを感謝しなさい」
そう云ってAの頬を躊躇いもなく切ったエレナは狂気的で勝ち誇った笑顔になった。
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SKY理科グループ(プロフ) - 最高･･･ (2023年2月2日 22時) (
レス) @page48 id: 604fe2f924 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 御影さん» 読者の逆鱗にも触れたのでね！きっと来世はナメクジですね！ (2023年1月22日 23時) (レス) id: 301f09f551 (このIDを非表示/違反報告)
御影(プロフ) - ぶりっ子は夢主ちゃんの逆鱗に触れたので当然の報いです(*^^*)。 (2023年1月22日 21時) (レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めちゃめちゃ面白くて、一話から一気に読んでしまいました…！『死なない程度にｺﾛします』の台詞で、「あ、あのぶりっ子終わったな」と思いました()さわらぬ神ならぬ、さわらぬ夢主に祟り無しですね…更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2023年1月21日 23時) (レス) @page46 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - フリーザ様かな？？？ (2023年1月9日 19時) (レス) @page38 id: 301f09f551 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年11月29日 9時
