ボクラノ Love Story (ページ39)

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一週間程して体調もだんだんと元に戻ってきて大部屋に移動することになった。荷物を引き出しにしまっていると長身で髪型が芸術的なことになってる男性がポップコーンの袋を持って立っていた。

？「ん？なんや見ない顔の人が居る。」

赤「今日からここで入院することになりまして・・・」

？「そうなんや、じゃあベッド隣やない？俺、流星。よろしく。」

赤「流星さん・・・大毅です。よろしく願いします。」

青「流星でええよ。俺も大毅って呼ぶから。あと敬語なしでええからー」

赤「あっ・・・はい・・・」

そう言って流星はまた病室の外へ行ってしまった。しばらくすると流星はたくさんのお菓子を持って帰ってきた。

青「見て。今日いっぱいお菓子売っててん。大毅も食べるやろ？」

赤「食べてもええの？」

青「おん、今日はパーティーやから」

流星とお菓子を食べながら話していたらいつの間にか家族の話になった。

青「俺の両親飲食店経営しとるからなかなか来れないんやけどメールで「元気かー？」とかよく連絡しとるかな、大毅は？」

赤「俺はおかんは居ないしおとんも仕事で忙しいけどたまにお見舞い来たり、毎日連絡くれてさ。「この間、弟の試合見に行けたでー」とか特になにも無いんやけどな。」

青「大毅にも弟居るんや。俺にも妹2人居って入院する前はよく喧嘩しとったけどw」

赤「俺も小さい時は弟と双子みたいに手繋いでどこへ行くのも一緒なくらい仲良かったんやけどなぁ・・・俺がタイミング悪く体調崩しちゃって今までおとんが弟の学校行事とか観に行った事ないねん。それで弟が「わざと体調崩してるんやろ？」って怒っちゃって。きっと弟もわざとじゃないって分かってると思うんやけど。」

青「あー、それ俺もあったわ。妹の発表会の当日に俺が熱出したら妹に「なんでお熱になるの？！」って怒られたわ。これは誰も悪くないと思うし弟くんと話し合って仲直りした方がええよ」

赤「そうしたいんやけどなかなか弟来てくれへんねん・・・どうしたら来てくれると思う？」

青「えー・・・嘘つくしかなくない？「具合悪くて弟に会わせてくれって言ってるから・・・」とか」

赤「それで余計心配させたくないやん！もうどうしよ・・・」

橙「どしたん、頭抱えて」

赤「うわっ！おとんか・・・」

青「お、噂をすれば」

橙「なになに、2人でなに話してたん？」