ボクラノ Love Story (ページ36)

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アメノチハレ（緑×赤）ページ36

緑side

俺は兄の大毅の事が嫌い。昔はどこに行くにも手を繋いで一緒に行動していた。
でも大毅に病気が見つかって。そこから俺達の関係は徐々に崩れていった。

緑「おとん！今度の学習発表会見に来てな！」

橙「おん！絶対見に行くで！」

学習発表会は俺がじゃんけんで勝ち取った主役の劇で絶対におとんに見て欲しかった。でも・・・

橙「ごめんなぁ・・・大毅の具合が良くなくて病院行かなあかんくなってもうたわ・・・」

赤「とも・・・ごめん・・・」

緑「ううん。大丈夫！大毅の方が心配やもん！」

俺が見に来て欲しい授業参観や発表会は全て大毅のせいで見に来て貰ったことが無かった。それは中学になっても同じだった。

緑「おとん、今週の週末の試合見に来て欲しいんやけど・・・」

橙「おん、大毅の状態も安定してきてるやろうし行けると思うで。」

緑「やった！・・・あのさ、もし大毅が具合悪くなっても試合見に来てくれる・・・？」

橙「ともにはいつも我慢ばっかさせて悪いと思ってるんやで？その時は試合には絶対間に合わせる、約束。」

緑「おん、約束。」

今週の金曜の夜に大毅は救急車で運ばれた。おとんは家の中を忙しそうに往復していた。

緑「あのさ、明日の試合見に来なくてええから。」

橙「えっ？どしたん急に。何とかして見に行くから」

緑「そう言って来れへんやろ？ええよ、大毅の傍に居ってあげて」

橙「・・・ごめん、智洋」

緑「なんでおとんが謝るん。毎回毎回タイミング悪く体調崩す大毅が悪いねん。」

橙「うん・・・ほんまにごめんなぁ・・・」

その後、入院することになった大毅のお見舞いに行くことになった。反抗期も来ていた俺はイライラして大毅と喧嘩してしまった。

緑「ずっと聞きたかったんやけどさ、なんでそんなタイミング悪く体調崩すん？俺の事嫌いなんか？」

赤「そんな訳ないやん・・・」

緑「大毅の病気が見つかってから俺が見に来て欲しかった発表会や授業参観の日に必ず体調崩すやん。もう
少し何とかならへんの？」

赤「・・・それはほんまにごめんなさい。でも・・・俺やって体調崩したくて崩してる訳やない・・・ぐすっ・・・」

緑「そうやってまた泣いて発作起こすんやろ？もうええわ。」

赤「待って・・・とも・・・行かん・・・で・・・けほっけほっ・・・」

俺が帰ったすぐ後に大きな発作が起きて大毅の体調は急降下。その日病院から連絡が来たのかおとんに呼ばれた。