ボクラノ Love Story (ページ25)

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赤side
今日も朝が来てしまった。今日もし仕事が休みやったら・・・とあり得ないことを考えたり、今日は上司達が病欠したらいいのに。なんてないものねだり、タラレバを頭の中で思うがそんなの叶わないと振り払ってリビングへ。

緑「おはよう、今日はよく寝れた？」

赤「うん・・・今日は4時間寝れたから」

緑「そっか、ちゃんとお弁当も食べるんやで？」

赤「神ちゃんの作るご飯は美味しいから気づいたら無くなってん」

緑「そっかそっか。今日も無理だと思ったら帰ってきてええからな？今日は俺一日家に居るから」

赤「ありがとう」

神ちゃんの作ってくれた朝ごはんを食べながら朝の占いを信じてないけど順位が気になって横目で確認して。仕事のカバンを持って玄関で靴紐を結んでいるときにふと俺の理想と実際の現実を靴紐の様に結んだら歩けるのだろうか、

赤「行ってきます」

緑「うん、行ってらっしゃい。あっ、バニラとチョコどっちがええ？」

赤「んーバニラにしようかな。神ちゃんチョコ好きやろ？」

緑「そうやけど・・・あっ、引き止めてごめんな。アイス買って待っとるから。」

赤「うん、ありがとう」

教えて近所の青空。

緑side
しげが残業するときはしげから必ず連絡が入る。その時は絶対家の前で待っているようにしていて残業した帰り道はほぼ泣きながら帰って来る時がほとんどやから。俺はその頑張ったしげを抱きしめてあげる。以前仕事の人間関係で悩み主治医から休職を勧められ休んでいた時にしげから聞いたことがある。

赤「もう仕事行きたないのに明日も仕事の時はふと消えたくなる時があんねん。不安で不安で眠れなくていつの間にか外は明るくなってて嫌やなぁ、もう逃げてしまいたいなぁなんていつも思っとって。その時は泣きたくない時に勝手に涙出てくるくせに泣きたいほどしんどい時は涙は出てこんくて。人間って不思議よな。」

緑「しげは頑張れなくたってええし、全てが嫌になったってええし、情けなくてもダサくても、怖くなってもええ。それがしげなんやからさ。どんな自分だってええんやで？それを俺が全部抱きしめたる、包み込んだるから。」

メンタルもボロボロなのに休職する前日まで仕事をしていたしげ。その姿がとってもカッコよかった。夕方に職場まで迎えに行くとしげが「神ちゃんと夕日見に行きたい」と話し一緒に夕日を見に行った。

緑「お疲れ様。」