8.26(緑×赤) ページ24
赤side
今日も職場でミスを連発して残業をして帰ってきたのは日付が変わった頃。職場から出ると勝手に涙が頬を伝っていた。ふと上を見上げると星が綺麗に光っていた。俺がもし星だったらこんなに光れないし周りの星達と馴染めないだろう。だって人間との生活の中でも馴染めていないのだから。周りの友達は結婚して子供が居たり、仕事でも活躍しているらしい。俺は仕事を転々としているからずっと平社員のまま。何故同じ様に生きれないのだろうか。もうこのままカバンを投げ捨てて帰ってしまおうか、そう思ったけどそんな勇気も無い俺はカバンを持って家までの道を歩いていた。右側に曲がってそのまま真っ直ぐ進むと俺の家が見えてくる。
緑「おかえり!今日もお疲れ様!」
家の前で会いたかったあの人が待っていた。家までの残りわずかの距離が何だか眩しくなったのか夜空のせいか、君のせいか。
緑side
俺はしげと出会ったこと、夢を信じることも間違っていないと思ってる。しげと出会ったのは高校の時、しげは将来の夢に向かって頑張っていた。俺は将来の夢は無くただ僕然と適当にどこかで働けたらいいと思っていた。そんな俺をしげは
赤「神ちゃんは洋服好きやし、細かい作業も上手やからファッション系の学校行ったらどうや?俺、就職するから一緒に暮らそうや!」
なんて半分強制的に進められた道を進んだ俺。ファッションの勉強は楽しかったしいつの間にかデザイナーになりたいと夢まで持っていた。有難いことに夢を叶えてデザイナーとして現在仕事をしているからしげってすごいなぁ・・・と思った。
でもしげは新卒で入った職場の人間関係で悩み適応障害を患ってしまった。それからも仕事に細かい人や上司からのプレッシャーに耐えられなくなり仕事先を転々としている。
赤「ここもあかんかった、こっちも。全部今日はあかんかった。」
緑「でも今日は職場に行って仕事出来ただけでも偉いで?大丈夫、大丈夫。」
毎日1人反省会をして頭の中でこれが出来なかった、あれも出来てなかったって間違い探しをしているしげ。そんな間違い探しをする世界にしげが赤ペンを持ったら間違いなくインクが足りないだろう。もし、その世界に入れるならぐるぐる渦巻くこの間違い探しする世界でしげが花びらで俺が花丸作ったるのにな。
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Fujitanatsuki14(プロフ) - 照史くんが熱あるのを隠してたけど淳太くんたちにいつもより甘えてみんながおかしいって熱バレて看病される (2021年5月10日 19時) (レス) id: 4927ce89d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏生 | 作成日時:2021年5月9日 15時