ボクラノ Love Story (ページ41)

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緑side

大毅が病院に入院してからおとんはよく部活の試合や学校行事にも来てくれる様になった。食事の時の会話の話も広がって嬉しかった。でもいつも会話の中には大毅の話題が出てきていた。
大毅が肺炎を起こしたと連絡があり「現在は状態も安定しているのでまた何かあったら連絡する」とあった。数日後に再度病院から「数日経っても大毅の状態が良くならず少し危ないかもしれない」とおとんから聞いた。

橙「・・・それでも病院行かへん？強制はしないけど」

緑「行く。それで行かんかったら後悔するから。」

橙「よし！行こか！車乗り！」

おとんの運転する車で大毅の入院している病院へ向かった。大毅の病室に着くと沢山の機械に繋がれて俺が最後にお見舞いに行った時よりも痩せていた。担当の先生が来てくれて大毅の状態を説明してくれた。

医「解熱剤や抗菌薬を使っているのですが熱も下がらず大毅くんには辛い状態が続いています。」

橙「そうですか・・・また何かありました連絡ください」

医「承知しました。こちらも出来る限りのことはさせて頂きますので。」

先生が病室から出ておとんは飲み物を買いに行ってしまった。

緑「ホンマにもう・・・身体強くないんだから無理すんなや・・・」

大毅を目の前にして思わず声が出てしまった。病院で仲良くなった子と毎日中庭とか売店行ってただけで体調崩すんやから。点滴を変えにきた看護師さんが「多分大毅くんね風邪引いてのずっと隠してたんだと思うの。お隣のお友達にも迷惑かけちゃうし家族にも迷惑かけたくないからって。隠すのが上手で少し困っちゃうかな。」と話していた。

身体はまだ発熱してて眉間に皺を寄せて息が苦しそうに呼吸していた。

赤「・・・とも」

緑「ん？なに？」

寝言でずっと俺のこと呼んでた。なに？って返事しても帰って来ないし。

緑「はよ元気になれよ」

そう言って大毅の頭にマスク越しでキスをした。