ボクラノ Love Story (ページ18)

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緑side
地方の舞台も無事幕を閉じ、少し間が空いて今度は東京での舞台。グループの仕事もなかなか参加できてへんから今度のグループの仕事の時にメンバーに渡すお土産でも見ようかなと思い東京へ帰る前に地方の町を歩いていた。するとあるお店のショーウインドウに目に止まる物を見て雑誌でしげがインタビューで言っていたことを思い出し俺はそのお店で買い物をしていた。他のメンバーのお土産も購入し東京へ帰ってきた。ペット達にご飯をあげて、遊んであげて。俺も一緒にご飯を食べて。明日はオフやから曲作りでもしようかな、ゲームもええな。とりあえず今日は疲れたから早めに寝ようと思ってお風呂に入ってスキンケアをして。ベッドに早めに入ってスマホでゲームをしているといつの間にか寝落ちしていた。
朝はいつもよりゆっくり起きてペットにご飯をあげているとしげから電話が来た。えっ？しげ？こんな朝からどうしたんやろ？と不思議に思いながら電話に出る。

赤「あ、もしもし。重岡ですけど・・・」

緑「もしもし、しげ？どうしたん？」

赤「えっ・・・？神ちゃん？あっ、電話掛け間違えたみたいやわ。ごめんな。切るわ。」

俺はしげの声がいつもより低いと感じた。この前も体調を崩した時もこんな声しとった気がしとったな・・・そう思った俺はしげをほぼ無理矢理引き留めてしまった。

緑「待って！俺、しげに渡すもんあんねん！舞台で地方行った時にしげにぴったりな物売っててな思わず買ってもうてん。今日しげは午後から仕事やろ？今からしげん家に向かっても大丈夫？」

赤「お、おん・・・ええよ・・・」

緑「じゃあ今から向かうからまた着いたら連絡するなー！」

俺はしげに渡すお土産を持ってしげの家へ向かった。インターホンを押してしげの声を聞くとやっぱり声が低い気がする。しげが玄関を開けると何故かメイクをしていて息切れもしていた。顔色悪いままだと俺にバレるから急いでメイクしたんかなと思って可愛いなんて思ってしまった。

緑「お疲れ！はい！これ！」

赤「あ、ありがとう神ちゃん。」

緑「いーえ。思ったんやけどなんでメイクしてるん？今日雑誌の撮影やろ？メイクさん居らんの？」

いつもはお土産渡したら「えー！！！ありがとう神ちゃん！！！開けてもええ？！」なんて元気なのに今日はイマイチな反応。もうこれは確定やな。俺はしげの顔に近づいてしげの額に手を当てる。

赤「あっ・・・いや・・・ちょ・・・神ちゃん、ち、近いって・・」