ボクラノ Love Story (ページ17)

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赤「神ちゃ・・・俺、仕事あるし・・・」

緑「こんな高熱な人間を仕事に行かせるわけないやろ？俺がマネージャーに連絡して先延ばしにして貰えるか聞くからしげはなんも心配せんでええから。はい、ベッド行くよー。」

神ちゃんは俺を後ろから押して寝室へ強制的へ連れて行く。

赤「なぁ、神ちゃん待ってって。俺、仕事行けるから大丈夫やって。」

緑「そう言ってこの前仕事先で動けなくなったのは誰ですかー？」

一週間前にも無理をして仕事先へ行ってなんとか収録まで耐えれたんやけど、控室までの廊下で立ちくらみがしてその場に座ったまま動けなくなってしまった。その時も神ちゃんが助けてくれたっけ。もうその時から体は限界やったんかな。

赤「うっ・・・それは・・・」

緑「はい、到着。病人は安静にするのが第一。はい、体温計脇に挟んで？あとその格好やと寝ずらいやろ？パジャマは？」

赤「あっ、洗濯機の中に入れてもうた。なぁ、神ちゃんは仕事ちゃうの？」

緑「新しいパジャマ適当に取るな？ん？俺は今日はオフやで？」

赤「じゃあ俺の事はほっといてええからさ、家帰って休んでや？また舞台もそろそろ始まるやろ？」

緑「もう・・・ほんまにしげは自分より相手を優先やなぁ・・・たまには自分優先してや？あっ、体温計鳴った。見してみ？38.7℃ってしげ大丈夫なん？」

赤「大丈夫やで。」

着ていた洋服から神ちゃんに渡されたパジャマをゆっくりに着替えているとボタンが上手く止められなくて苦戦していた。自分の体温が38.7℃あることが分かると体調が悪い気がしてきていつも出来ていることが出来なくて気づいたら泣いていた。

緑「ボタン上手く止められへんなぁ？俺がやるから泣かんで？ほら、止められたで？横になりや？」

赤「いや・・・勝手に涙が出てきたんや・・・そんなんで泣いたんちゃうんよ・・・」

緑「そうやなぁ、しげは強いなぁ。ゆっくり休みや？」

神ちゃんは俺の頭を撫でながら優しい声で言ってくれた。おかんが近くに居ったみたいでとても安心して眠ってしまった。

赤「・・・おかん・・・」

緑「なぁに？大毅？・・・なんてな。」