情報量の暴力 ページ3
痛い。手がすごく痛い。
上杉君が今話してくれたことを書き留めるために、
私の右腕はとっても頑張っている。
そう、頑張ってはいる。
痺れるほどに。
目の前には書き散らかした字のお手本のような文字達。
上杉君はこちらを見ながら結構ゆっくり喋ってくれたんだけど、
情報量が多すぎて、補足で色々書いてるんだよぉ〜
箇条書きにしちゃったけど、後で見返した時わかるかな?
,,,その時の自分に賭けよう。
翼「つまり、波都橋Aはもと反社会的組織の一員で、命を狙われてるってこと?」
上杉「今までの内容ならな。」
つまり、
まだあるの!?
ここまでの話だけでキャパオーバーしたよ,,,
小塚「何か、すごいね。」
だよね!!
私は小塚君の反応に全力で乗っかった。
彩「映画かアニメの話みたい。」
若武「おぉー!!面白くなってきたぁ!それで、日本に帰ってきて、Aはまた波都橋家に戻り、殺人を目撃したんだな!?」
そうか!
それで私達に依頼を
上杉「それは知らん。Aは俺が帰国した後もまだ残ってた。」
ん?
小塚「連絡とかしてなかったの?」
うんうん。
私は相槌をうつ。
上杉「そこまで安安と連絡先渡さねぇーだろ。」
確かに。幼馴染とは言え十年ぶりだし命狙われてるし。
若武「ちっ。じゃ波都橋家殺人事件の謎はわかんねぇままかよ。」
黒木「まぁまぁ、話を先に聞こう。」
まだ、あるんだよね。
私はもう一度シャーペンを構え直した。
翼「連絡取れないのに、どうやってKZの情報渡したんでしょ。」
それだよね。
Aさんは私達の情報を上杉君から聞いたって言ってた。
直接会って話したとか?
上杉「向こうから電話がかかってきた。俺の携帯に。」
小塚「?こっちの番号は教えといたの?」
上杉「いや。」
?じゃあどうやって、
若武「つまり!向こうにはそれを特定する手段があったってことだ!!」
なるほど。
黒木「なぜ向こうからコンタクトをとってきたか、だな。」
上杉「そこで出てくるのが七鬼、お前だ。」
忍「?俺?」
さっきから静かに話を聞いていた忍がハテナを浮かべている。
忍?
忍、忍
忍が何かしたこと。
・
・
・
あっ!
もしかして、
若武「何かあったか?七鬼。」
私はノートを遡る。
これか!!
彩「十億円強奪事件!!」
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シルクロック - ものすごく面白いです!続き楽しみにしてます! (2021年5月23日 14時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
ジンlove - 更新感謝です!いつも楽しみに読んでます! (2021年4月8日 16時) (レス) id: c6e3be00f0 (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからも応援しています。 (2021年3月25日 11時) (レス) id: 508ed49a7c (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 完結になってますね、、、もう更新はされないのでしょうか?この作品大好きだったので、更新してもらいたいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: bcfae3c88c (このIDを非表示/違反報告)
茉矢 - 一気に読んでくれるとは!鈍間更新ですが、これからもよろしくお願いします! (2020年8月17日 23時) (レス) id: 21f7438531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉矢 | 作成日時:2020年6月29日 19時