息詰まる ページ13
若武「では解さ」
忍「待って。すごく重要なことがわかりそうなんだ。」
さっきから黙々とパソコンに向かっていた忍は視線を画面から離さずに言った。
若武「わかった。なら早くしてくれ。どんな要件なんだ？それは」
忍「いや、今はわからない。少なくとも三日はかかるな。」
？ならなんで止めたの？
若武「だったら今待つ必要はないだろ？」
うん。
忍「今できたら二日に縮むかもしれない。」
まさかここで忍の天然発言が来るとは思わず私達は呆然。
その時黒木君が腕時計を掲げた。
時間はもうすでに閉館時刻を五分過ぎている。
あ、
若武「はぁ、わかった。じゃあ俺たちは七鬼の作業が終わるまで待とう。
あと数分、いや十二時間？談話室の鍵は閉められ俺たちはソファで夜を過ごすわけだ。
それとも作業が終わるまでずっとここにいなきゃならんのか？
二日後だから2400分くらい待つことになるのか？」
若武が爆発した。
これには忍も目を見開いている。
上杉「2880分」
また火に油を注ぐようなことを。
若武「約だバカ」
黒木「はいはい、若武イラついてるのはわかるが当たり散らすな。
お前が機嫌をなおさないようなら、俺たちは明日の集合にいかない。」
黒木君は若武を諭すと一旦席に座らさせた。
若武「っ、悪い。」
上杉「ガキが」
若武「うるっせ。」
彩「行き詰まっているのは皆同じだよ。」
彩「忍、」
まだびっくりしている忍を見る。
忍「ん？」
彩「三日後にでもその解析が終わったら一度報告会をしよう。
今回報告できていない小塚君と黒木君、それから上杉君の憶測の続きも。」
忍「うん。いいよ。」
ケロっと答える。
若武「チッ先送りかよ。」
翼「それまでに小塚と黒木と上杉は、情報の精度をあげたらどうでしょ。」
小塚「そうだね。昨日から駆け足で終わらせたから、実験が充分とは言えないし。」
黒木「では三日後までの指示、我らがリーダーにお願いしようか。」
ここで若武の機嫌をなおすのも忘れない。
若武「わかった。今まで通り、
上杉はAからの連絡があった場合即時通達、それからアーヤの伝票暗号の解読の手伝い。
小塚、黒木はより鮮明な情報の入手。七鬼はそのスマホの解析を三日以内に。」
忍「二日。二日でできる。」
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シルクロック - ものすごく面白いです！続き楽しみにしてます！ (2021年5月23日 14時) (
レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
ジンlove - 更新感謝です！いつも楽しみに読んでます！ (2021年4月8日 16時) (レス) id: c6e3be00f0 (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも応援しています。 (2021年3月25日 11時) (レス) id: 508ed49a7c (このIDを非表示/違反報告)
ありしゅ(プロフ) - 完結になってますね､､､もう更新はされないのでしょうか？この作品大好きだったので、更新してもらいたいです。 (2021年1月30日 8時) (レス) id: bcfae3c88c (このIDを非表示/違反報告)
茉矢 - 一気に読んでくれるとは！鈍間更新ですが、これからもよろしくお願いします！ (2020年8月17日 23時) (レス) id: 21f7438531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉矢 | 作成日時：2020年6月29日 19時
