KZ彼は知っている

爆発の効果 ページ14

彩「え、」


手元を見ると、キーボードを打つ速度が上がっていた。

もう早過ぎて残像が見えるくらい、



まではいかないけど、忍もさっきの若武の爆発が効いてるんだね。





忍「二日後、家が絵画を貸し出す美術展の館内で落ち合おう。」




今週末から始まる貯蔵品展覧会だっけ。

確か何処かの財閥が主催で、世界各国から取り寄せられた作品が観れる豪華な展示会。



ママが行きたがっていたような、



上杉「東都美術館か？なんでそこで。」





忍「立会いを頼まれているから場所は移せない。けど若武の様子を見ると早い方がいいんだろ？」



若武はというとこれまた豆鉄砲を食らったような顔をしていた。





若武「任せた。」



さっきの怒りはどこへやら、


ちょっと調子に乗り出した。





小塚「あ、若武。美門にも協力してもらいたいんだけど。」




翼「俺は大丈夫。また嗅ぎ分けでしょ。」



小塚「うん。」





若武「よし。美門は小塚のサポートと引き続き波都橋Aとの接触をはかれ。


明日の会議を延期し、二日後、東都美術館にて集合。時間は追い追い連絡する。以上解散！」







今度こそ私達は警備員さんに追いさてられる様にして帰路についた。






忍が調べていたのがなんだったのか気になって、二日後が待ち遠しいのが半分。


それまでに伝票の謎を解読しなくてはいけない責任感で、


もう少し時間が欲しい気持ち半分で二日間を過ごした。

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