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私の足の流血に気づくと、彼は持っていたタオルで拭って止血を始めた
「一応病院行くか、変なとこ打ってたら大変だし」
初対面にも関わらず、彼は当たり前のようにそんなことを言った
「ぇ…あの、ちょっと待っ…」
「ん？ どっか痛い？」
「いや…そうじゃなくて…あの、大丈夫なので。お気になさらずに…」
栗くんは一瞬動きを止めて、しかしすぐに私の顔を見て言った
「バカ！ なんかあってからじゃ遅いんだぞ！ とりあえず、行くから、乗れ」
なにを言っているんだこの人、と思ってキョトンとしている私の前に屈んでみせる彼
あ、そうか
この人、愛を持ってる
見知らぬ人のことなのに、自分には一切関係ないのに、自分が怪我をさせたわけではないのに
こんな私を、助けようとしてくれている
なんだか心がスッとなって、私は黙って彼の背中に乗った
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えつ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです＾＾続編もよろしくお願いします！ (2019年4月24日 23時) (
レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はじめまして。この作品すごく好きです！一気に読んでしまいました。移行後の続きを楽しみに待ってます。 (2019年4月24日 17時) (レス) id: 88ef7968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えつ | 作成日時：2019年4月6日 22時
