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家に帰る途中、スーパーに寄って買い物を済ませると夕日に染まった道を自転車に乗って進んでいく
1日って、早いな
そんなことを考えながら、そっと目を閉じた
感じる風の音
子供たちの笑い声
川が流れる優しい音色
世界にはきっと、そんな素敵なものもたくさんあるのに
きっとあるのに、私は…
そんなことを考えていた時、突然大きな音がして何かが体にものすごい勢いで当たったのが分かった
「……っ！」
私は目を開けると、そのまま地面に叩きつけられた
ガッシャーンという私の自転車が地面に擦れる音が鳴り響く
自転車から投げ飛ばされた私の手足が地面と擦れてヒリヒリと痛む
「ったく、危ねぇんだよ！」
頭の上から投げられる罵声
顔を上げると、50代くらいのおじさんが自転車にまたがったまま無傷で立っていた
なにも言えず、私はただ呆然とグチグチ文句を言う彼の顔を見ていた
「おっさん、お前だろ」
突然、そんな声が聞こえて背後から息を切らした青年が現れた
「あんた、酒飲んだだろ。マジ酒臭せぇ。
女の子投げ飛ばしといて、この子のせいにすんのかよ」
口の悪い黒髪の、栗頭
それが、彼の第一印象だった
おじさんはバツが悪そうに、また自転車に乗って走り去っていった
「酒飲み運転だっつーの！」
彼の後ろ姿にそう言い放つと、倒れたままだった私に近づいてきて腰に腕を回された
「大丈夫か？ 立てる？」
その時、私は初めて彼の顔を見た
栗っぽいな…と、不謹慎にもそう思った
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えつ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです＾＾続編もよろしくお願いします！ (2019年4月24日 23時) (
レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はじめまして。この作品すごく好きです！一気に読んでしまいました。移行後の続きを楽しみに待ってます。 (2019年4月24日 17時) (レス) id: 88ef7968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えつ | 作成日時：2019年4月6日 22時
