愛でした。 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:5,426 hit

3 ページ3

裕said

ヒナの様子がおかしいことには気づいていた。

何か隠してるんやろうなっていうのも分かってた。

けど…余命3ヶ月って…そんなんないやろ。

たまらなくなって思わず怒鳴ってもうた。

裕｢何で言うてくれへんねん！｣

章｢横ちょ！｣

裕｢俺らに言うてくれればもっと…

もっとできることやってあるかもしらんやんか！

…ヒナ…ｸﾞｽﾞｯ嫌や…行かんとってくれ…

もうこれ以上…

俺の前から大切な人が消えて欲しくない。

なぁヒナ…俺なんでもするから

俺が代わりに死んでもええから…やから…

頼むから生きてくれ…なぁ…なぁ！｣

思ってることが全部口から溢れてくる。

ヒナにもみんなにも迷惑かけてるのがわかる。

なのに…抑えきれない。

信｢…ごめんな。ヨコ…ごめんな。

俺もずっとこのままいたいんや。

でも…無理やから。だったら

残された時間を楽しむに越したことはないやろ？

やから俺はこうやって生きてるんやで。｣

忠｢信ちゃん…｣

章｢渋やんと亮と内には言わんくてええの？｣

隆｢せやで。あとは…eighterのみんなは？｣

忠｢村上くんの思うようにしてええよ。

公表したくなければしなくていいから。｣

信｢すばると亮と内には…会いたい。

eighterにも感謝してるけど…

eighterの前では最後までアイドルとしていたい。

病人と思われるんやなくて

今まで通りの村上信五として…死ぬ時まで…｣

裕｢分かった。

もしヒナに何かあったら俺らで何とかする。

eighterにも想いを伝える。やから今まで通り行け。｣

信｢ありがと。ほなすばる達にも言わなあかんな…

ちょっと電話かけてみるわ。｣

ヒナの顔に再び緊張が走るのが分かった。

それを見守るみんなの顔にも…もちろん俺の顔にも。