愛の行方 (ページ3)

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episode2 ページ3

すばるsaid
病院に着いたらオカンとオトンは
そのままどっかに連れて行かれてもうたから
おじさんと2人でずっと待ってた。

しばらくしたらお医者さんが出てきた。

医｢お母さんとお父さんはね天国に行ったんよ。
助けてあげられんくて…ごめんな。｣

す｢嘘や！今日の朝も元気やったもん！
今日の夜ご飯は亮の好きな生姜焼きやで
って言ってたもん！
オカンとオトンは帰ってくるもん！
章大と亮も家で待ってるから
はよオカンとオトン返して！｣

医｢すばるくん、ごめん…ごめんな…｣

この後当時の俺は泣きじゃくって
そのまま寝てもうたらしい。
のちのち着いてきてくれおじさんに聞いてんけど
もう病院に着いた頃には
とっくにオカンもオトンも死んでもうてたんやって。
せやけど俺の気持ちをぶつける的になるために
あん時の医者はそう言ってくれたらしい。

次の日俺は事務所で目が覚めた。

組｢おぅ。起きたか。じゃあ家帰ろうな。｣

す｢章大と亮は？2人ともご飯食べてへん！｣

組｢そうやな。急いで帰ろうな。｣

おじさんに家まで送って貰って急いでドアを開けた。

す｢章大！亮！ごめんな。大丈夫やったか？
ご飯食べてないやろ？｣

章｢しんちゃんに作ってもろたで。｣

信｢おぉすばる！お邪魔してるで！｣

亮｢それよりオカンとオトンは？｣

僕はなんな言えばいいのか分からなかった。
まだ僕も受け入れられた訳やない。
でも2人にもちゃんと話さなあかん。

す｢オカンとオトンはな…ｸﾞｽﾞｯ｣

ちゃんと伝えなあかんって分かってるのに
涙が止まらんようになってなかなか話せなかった。

す｢オカンとオトンはな…天国に行ってん。｣

亮｢えっ？それってもう帰ってこられへんってこと？｣

信｢すばるどういうことや？何があってん。｣

す｢僕な色んなところ探してん。
でなオカンとオトンの事務所行ったら
おじさんも一緒に探してくれて
そしたら公園で2人とも倒れててん。
殺されたんやって。2人とも…｣

章｢オカンとオトンめっちゃ優しいのになんで？
章大が悪いことしたから？
章大のこと嫌いになったから？｣

亮｢亮…オカンとオトンに会いたい。｣

章｢章大も！すばくん会わせてよ！｣

亮｢どこにいるん？どこ行ったら会えるん？｣

章｢いい子にしたら会える？｣

す｢うるさい！
僕も…僕もオカンとオトンに会いたいよ。
でももう会えへんねん！
2人だけわがまま言わんとってよ！｣

信｢すばる…章大…亮。おいで。
しん兄ちゃんぎゅーしたるわ。｣